季節ネタ | ナノ

▼クローム生誕記念2015

注意

*時系列は未来編が終わったあと〜シモン編が終わったあとくらい。なんで骸さんがいるのとか気にしたら負け。
*オルトレマーレの星ひとつの昴が出てきますが、本編と全く関係ないので、ここだけの夢主として考えてもらってもオーケーです



自室から出てきたクロームの目に飛び込んだのは、視界いっぱいの色とりどりな花。そして、それを持つなまえのケラケラという笑い声。
目の前花束を差し出されていると気づくまでに、そう時間はいらなかった。
ひょい、と花束の陰からなまえが顔を出すと、先ほどまで笑っていたその口が、今度はにっと微笑む。

「はい、これ持ってこっちおいで!」

クロームの胸に花を押し付けると、受け取ったか確認もせずに腕を引くなまえ。落としかけた花束を片手で抱え、クロームはそれについて行った。

バンッ
なまえがいつもリビングの代わりに使っている部屋の扉を開け、一歩横にずれた。どうしたのだろうかと部屋の中を確認する間も無く破裂音とともに何かがクロームに降りかかる。

「えっ…」

手にとって確認すれば、紙吹雪や紙テープ。
目の前には、破裂済みのクラッカーを手に持つ骸たちの姿が。ああ、先ほどの破裂音はこれだったのか。
少し火薬の匂いがするその部屋は、色紙や紙の花で飾り付けられており、真ん中には「クローム、おめでとう」という文字。
骸たちが作ったのだろうか、仮にも表では悪役キャラで名が通っているというのに、随分と滑稽な姿である。

「Tanti auguri Chrome. Ti amo!」

なまえは流暢なイタリア語でそう言うと、先ほどの花束とは違う小包が渡された。

「今日だけだぴょん!」

次に、犬。ぶっきらぼうなおめでとうの言葉とともに、長方形の箱が先ほどの小包の上に重ねられる。

「…おめでと、クローム」

千種からは正方形の箱。やはり今までの包みの上に乗せられる。

「クローム、おめでとうございます。

君が生まれてきてくれた今日を、僕らで精一杯祝福しますよ」

クフフ、と笑うのは、クロームに光を、生きる希望をくれた彼。

頭を撫でられ、乗せられた包み。

嬉し涙が目元に滲むのを感じながら、クロームはありがとうございます!と笑った。

(君が、これから幸せな一年を過ごせますように。)

(おめでとう、クローム)

15.12.05

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余談、みんなからの誕生日プレゼントの中身

なまえ→髪飾り
犬→パイナップル
千種→梟のぬいぐるみ
骸→ブレスレット

骸さんは無意識に女たらしだからタチが悪い。(クロームに向ける愛は家族愛)
千種はクロームの事を結構子供に見てそう。
犬はあとで骸さんにしばかれる。
なまえはいろいろ雑貨屋とか回って、最終的に薄い紫の飾りがついた髪飾りに。


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