XANXUSのお嫁さん
▼探し物はこれではない
セラ・ホーシィ
二代目、セコーンドの時よりボンゴレに仕えるホーシィ家の一人娘。
学生の時はXANXUSと同じマフィア養成学校に通う。
実技は平均、座学はトップクラス。
家のバックについているボンゴレという立ち位置と、容姿端麗、成績優秀、さらには性格もいいから見合い話があとを絶たない。
*****
「「……」」
一枚にも満たないそれを読み終えたベルは無言でフランと顔をあわせる。
「なんつーか…なぁ」
「ですよねぇ…」
「「フッツー…」」
そう同時に声が出て、ベルは肩を落としてファイルをしまう。
わかったのはボスとセラが同級生であったことだけで、なんであそこまで仲が悪いかには全く触れられていない。
座学のトップ、といえばそりゃすごいことだろうが、2人が所属しているのはボンゴレ最強のヴァリアー…
しかも天才と呼ばれる王子とアルコバレーノにも匹敵する幻術の才をもつフランにはそんなものあってないようなものだった。
「なーんだ、つまんね」
「収穫ゼロでしたねー」
こうなったら直接聞くか?答えてくれますかねー?
さあ帰ろうとフランが窓を開けた時、夜風が棚から一冊の冊子を落とした。
あ、やべ。
フランが戻そうとそれを手に取り、ふと表紙に目をやると、そこに書かれていた文字に目を見開いた。
「べ、ベル先輩!」
「んだよ、大声出すなって…」
「大発見です!それっぽいの見つけました!」
ぐいぐいとベルに押し当てられるように渡されたそれを受け取り、表紙を見ればそこには
「セラ様の観察ノート」
の文字。
観察ノートってガキの小学生の日記かよとか誰のだよとか色々言いたいことはあるが
「でかしたクソガエル!」