嘘つきの骨無し
嘘は階段を上っていく。
キョロキョロと周囲を見渡すと、見知らぬ人間数人と、そこそこに見知った少女が歩いていくのが見える。
嘘は面倒だと呟き、小さく嘆息する。
誰だったか、研究所の人間が作った警備ロボットが居たはずだ。
システム自体の名前は覚えていないが、先ほど数個が徘徊しているのを見かけた。
応じるかはよくわからないが、その辺に転がっていた石を近くに放る。
機械が反応して此方に向かってくる。
此方のことはほとんど無視している。
一瞬見られているような気配を感じたが、特に何もされなかったあたり、研究員として認識はされているらしい。
そこに少しの安心を感じたが、自分の他の物に頼る性質は少しばかり恥であった。
嘘は階段の物陰から様子を見守ることにした。
音はほとんどたてていない。
先ほど向かったのは伝令用のロボットだっただろうか、サイレンが聞こえる。
嘘は耳を塞ぎながら、周囲を見る。
白衣の裾が汚れているのが目につく。
気にしないことにする。
気になる。
裾を引き結んで、嘘は少しの間一行から目を反らした。


続く
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