アステロイドの肝要
「はいはーい、受け取りね、受け取り。余裕余裕。簡単に済ませちゃうよ」
「早いところ終わらせないと穏健派に怪しまれちゃうかもよ?邪魔もあるみたいだし」
「そんなこと気にしなくったって大丈夫大丈夫、何せダミーは沢山用意しているもの。ぼくらにもどれが本物か簡単にわからないくらいにね!」
「ところでどこで見分けるつもり?わかってるのかな?」
「そりゃあもちろん!教えるわけないじゃない!敵を騙すにはまず味方から!だったっけ?」
「はいはい、わかってるのね、そいつあよかったよ。こっちには関係ないから情報洩らしてくれなくて結構結構」
「ハハハハ、今日が一斉一代のお祭りだもの!失敗は許されないよね!」

本日午前、やや足早に準備を始めていた。
電話でやりとりをした喜はなにやら楽しそうだったが、どうにも不安が尽きないと、楽はぼやく。
髪を弄りながらかつかつと靴を鳴らす。
古式はカメラルームに付きっきりで記憶にない職員を探す作業にあたっていると噂に聞いた。
とりあえずはお菓子でも食べよう。
楽が部屋の扉を開けた瞬間、微かな揺れと音が聞こえた。
機械的に首を傾げ、楽は電話を取る。
「もしもし?こちら楽。何かあったよ」

続く
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