僕はね思うんだよ僕が選ばれたのには意味等ないのだと皆無なのだとだってそうだろう僕が偶々ある街に於ける領主様とやらの息子をしていて偶々ある日ある時ある森に迷い込んで偶々稀にみる×体愛好者とかいう其れであったからという偶然に偶然を重ねた産物がつまり僕の選択ということなのだろうならば乃ち僕にBと言う名称を付けたとしてもし仮にBではない×体愛好家な王子様A氏があの条件下に於いて最良のタイミングで現れたとしたらどうだろう!間違いなくAが麗しの屍人姫に心奪われそして君達の駒として思う通りに素晴らしく働いてくれるのだろうよその場に存在しなかったBの代わりにつまりこれがどういう事を意味するか解るかい 僕 が僕である理由は何処にも亡いんだよ!とか何とかそういった主旨の事柄をご丁寧なことに身振りだの手振りだのと共にワンプレートで押し付けるや否や わたしの職務は真っ当に全うされたと言わむばかりに 金色の髪をした其れは 愛を夢見る乙女達ならば問答無用で虜にして仕舞うやうな 甘い甘い溜め息を吐きそれからそれから抱え込んだ膝へ顎をお乗せになる が 残念ながらいや全くを以まして残念ではないのであるが私は恋に恋するうら若き乙女等ではないし彼の虜になどなった過去なる予定は皆無なのである如何なる天変地異がテンペストが生じようとも其れは疑いなき事実乃ち真理なのである 寧ろ沸々と沸き上がるは憤りにも似た・でだがしかし私は理知に溢れまさに冷静沈着をこの身を以て体現する人間であるのでそういった愚鈍な感情を人知れず速やかに×すことに苦労はない



キュー「ご感想は」 
エー「くだらないな」

「そうですか」
「全く以てくだらない」


貴方にとってはとるに足らない問題なのかもしれない否無関心極まりない論題なのだろうけれどこれは僕にとっては生命に関わる大問題であるのですと如何にも言いたげな瞳が此方に向けられるが 些か其れは心外である 実の所を言う実は何処にもないのだが実の所一度其れを思考したことはありそして結論はいとも容易く生じたのであったそして以下が其れらを簡潔に纏めた其れである「君が何者であるか等私にとっては大した問題ではない」

それみたことか!それみたことか!声を荒げる少年と真意を隠す青年は 歩み寄らねばならぬのだと世界はそして思うのです


伝わらないし伝えない この王子恋したらネガティブになるタイプ
20120702

誤りを穿て(航海士と王子様)
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