せいと・に明確な境界線等在りはしないのであるがアットファアストその前に人間様という者は所謂・後の世界冥界冥府に関する正しい知識と経験等を何一つ持ち合わせていないのである或る者が物語を終え去らば此方の世界さあウエルカム阿知羅の世界と生息地を棲息区域を変える事態が仮に起こったとしよう借りていたせいを此方に置いて於いてあちらへ旅立ったとしよう然し乍らあちらサイドから此方サイドへ再度呼びかけを行う事等は再度関係性を保持し続けることは全くもって不可能なのである拠って明確な境界線云々を引くこと以前に境界部分を見出すということが可には能わないのである詰まる所ゼアイズノーボウダーラインとかいうやつなのであろうがだが然し何かを失っていないということは詰り何かを持っているという状態であるとも言えるので我々はせいと・との間に明白な境界線を失っていない以上はっきりとしたそして確固とした境界線を持っているのかもしれないしこの思考も事象である限り終りがある筈なのであるがわたしには到底この事柄に終焉を見い出せそうに思えないのであった



何やら諸々のうすくなってしまうたかれが今存在しているのだと仮定をすると 珍しく驚愕やら困惑やら当惑やらの表情を表している某青年の位置から見た場合かれの後方に存在しているのであろう景色達の色を透かした色々を纏いながらうすい青年は言う 久しぶりだね と


「 久しぶり だな」
「うん 久しぶり 君が 本当につよく成長したみたいで ああ勿論ちからや体のことだけじゃあないのだけれど 僕は本当に嬉しいよ」
「 ああ」


?百年前に某豪華客船事故でお亡くなりになられた筈の某ご先祖様がたった今目の前でしかもこの手に拠って精神的のみならず肉体としてもご逝去された某ご先祖様が何故に自分の目の前に不完全なかたちとはいえ存在(?)されているのでしょうか????????????????????ぐるぐるぐると回ってはくれない思考回路がいや回路自体が回るというのはちゃんちゃらおかしい事象なのであるがそれらは歯切れの悪さとなって顕れるのでした従ってか否かその某ご先祖様がにこりと笑って続けることには「君の手で漸く僕は肉体としても・ぬことができたのだ」とのことであって

「肉体が・んだことによっててめぇ自体も完全に・ぬということか」
「うん そうだね たぶん そういうことになるのかな」
「 多分なのか」
「ああきっとたぶんじゃあないよ きっと そうだ そうなるのだろうね」


理由も根拠も何も無いのだがそう確信はしているのだ と 魂だけになった男は言うた 半透明で存在の確かさにいまいち欠けるその姿は宛ら悪霊とも一時期は思うていた我が身の其れにも酷似しておりそれとしてスタンドしていて欲しいという感情を告示したいとも思われなくは無かったがそれらが顕れることはかれのせいに於いてはどういうわけか有り得なかった 幾ら色々が諸々がとてつもなく強くなろうが 有り得なかった



「 これが最後なんだろうなと思ってね 色々な人たちに会いに行って来たんだよ」
「・ぬというのも中中悪くはねえようだな」
「そうかもしれないね 皆皆驚いていたよ」
「そりゃあそうだろうな」





暫くの後 時計なんて持ち合わせている筈も無くそれ以前に・者様に時間的制限が時という概念が存在するのかどうかも疑わしいのであるが ちら と 右腕手首あたりに有る(足先や指先なんかは大分薄くなって仕舞っていて有無の認識をすることすらも能わないのであるが)のであろう時計に目をやった後にぽつと零されたのは「もう 行かなくてはならないのだな」という悲しみにも満ちたそれで



「も」う行ってしまうのかいってしまうのか逝ってしまうのか推測するに今までたましいだけの状態で随分とこのよに居れたあんたなのだからも「う」少しここに留まることは出来ないのかいや・者のメジャーによる出来る出来な「い」なんておれには関係がないもう少しいろよ少しとは言わねえここにいろよ逝「く」なところで何故最後の最後におれの所へやって来た「の」かそれを聞くまではおれは・んでも・にきれねえだろう聞「か」せてくれよその理由を
「 うん」

思いたちの半分も言葉として発せられることはなくおれの中でおれの中だけに蓄積していってやがては積み重なったそれらに拠っておれは・ぬのだと根拠も理由もなくただ事実としてかれは思うていた 同時にこれは感情表現の苦手さに拠る・こそは当然の報いであるとも思うていたのかについては口を噤ませていただこう


すう と 穏やかな呼吸の音とともにかれの体はその存在を更にうすくしていた
「 さようならか」
「 そうだね」


「承太郎」「あいしているよ」
再び発せられたやけに穏やかな穏やか過ぎる程の息のおとのその後に残ったのはぼんやりと立ち尽くす青年とかれが生涯一度もくちにすることの出来なかった六文字のことばだけであった




最後の最後までいちばん伝えたいことを伝えられないし最強の主人公補正をもってしても唯一感情表現にだけ恵まれなかっ太郎 きっと思いを口にしてはくれないのだろうなとは解っていながらもあい故の僅かな希望を信じたかったりもあったのかは解らんちんですが不器用なところもすきだよって思っているジョナサン ぢお様KOさせたらジョナサン出てきてまあ吃驚!なTPOでお送り致しました お誕生日から盛大に遅れてしまってごめんね先輩お誕生日おめでとうございます!

あいしている(承太郎さんとジョナサンさん)
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