蜜標
蜜標を最後まで読んでくれた方、ありがとうございました!以下、読まなくてもいい設定とかです。



・ヒロインのために言っておくと、恋に関することがひたすら斜め上方向にズレているだけで、鈍いとかではありません。一度言われたことは覚えて「そういうものなんだ」と恥ずかしいながらに納得するので、今後泉田が会いたいと言えば「会って話してふれたりしたいからだ」と思って頷くし、毎年チョコも作って渡すし、メールや電話も自分からするようになっています。まあ三年くらいたてば、とんちんかんなセリフもなくなると思います。たぶん。

・この連載で実は一番頑張っているのはヒロインのお母さんです。ドラマなどを見ていても的はずれなことばかり言う娘に危機感を覚え「若いうちはまだいいけど、このまま年をとっていったら確実に行き遅れになるしお見合いをしても断られる」とかなり当たっている未来を予想し、せめてお見合いしたときに一度で断られないように家事を仕込んでいます。お気に入りは福富。

・ヒロインに甘い福富と新開と違って荒北はフィルターを通さずヒロインを見ているので、怒られたり不快に思われるのを覚悟で、ふたりが付き合ったあとに泉田にもう一度、本当にヒロインは大丈夫かと真剣に聞いたことがあります。泉田は「そうですね……荒北さんが、ずっと片思いしていた相手と恋人になれたとします。ハッキリ言わないと伝わらない性格ではあるけど、自分の言うことにいちいち真っ赤になって恥ずかしがったり嬉しがったりしてくれる恋人がいたら、どう思いますか?」「……あー……」といちおう納得して、それ以上は言わないで見守ることにしてます。
福富と知り合った頃から態度が変わらず(実は一年のとき、ヒロインと荒北は同じクラスだった)、作ってきたアップルパイを一緒に食べたりノートを貸してくれたり、席替えのとき荒北の隣になって怖がるクラスメイトと席を交換して、荒北の隣になれてラッキーだと言うヒロインを、荒北なりに心配しています。あと泉田の行く末と女の趣味を真剣に。

・泉田がヒロインを好きになった過程は、一年の春に花壇でヒロインを見かける→その後何回か見かけて少し気になるけどすぐに忘れてしまう存在に→秋くらいに部活を見に来たヒロインが、花壇で見かける人と同一人物だと気付く(雰囲気が違って気付かなかった)→福富や新開に混じってすこし話すように→ヒロインが気になるようになり、春に思いきってヒロインに恋人あるいは好きな人はいるかと、新開に尋ねる→「ヒロインについに、ついに恋の気配が……!」と新開が張り切ってヒロインとの接触を増やすように→連載一話へ
という流れです。



泉田は真面目で真っ直ぐなので、ちょっとふらふらしているヒロインと足して2で割るとちょうどいいんだと思います。ヒロインのふらふらがちょうどいい具合の嫉妬をうむ感じで。
ここまで読んでくれてありがとうございました!



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