未来予定図 | ナノ


未来予定図


「あっ、あん、ふっ……!んもぉ、それヤだ、りょーが、やだぁ……ッ!」
感じきった声を上げて遊馬の背中が海老反りに跳ねる。
服を全て脱がされ、隠すものもなく大きく広げた股に顔を埋めていた凌牙は、面を上げた。
「イヤだって言う割には大洪水だぜ?コレ、好きだろ?」
「んあッ!」
ねっとりと割れ目を舌で舐めると甘い声が上がる。
自身の唾液と遊馬から溢れ出る蜜とで濡れた秘豆を刺激してやると、ひっきりなしに嬌声が上がった。
先程まで指で中を慣らしてやっていたのだが、こうして声を上げる遊馬の反応が愉しくて、つい蜜を吸うことに没頭してしまう。
「ね、もういい、もういいからッ……」
上半身を起こした遊馬が凌牙の肩を押しやった。
大きな眼は涙に濡れて、頬は赤く上気している。
「お願い……もうちょうだい……」
素直な遊馬はセックスの時も直球だ。気持ちいいことに弱くて、本能のままに快楽に身を委ねる。
より深いところへ直接的な刺激を求める彼女を見て、凌牙も唾を呑み込んだ。
「わかった……ちょっと待ってろ」
ベッドサイドの引き出しの奥からコンドームを取り出し、すっかり反応を示している自身へと装着させる。
遊馬の身体はまだ幼い。胸は僅かばかりの隆起を見せているだけだし、アンダーヘアも生え揃っていない。
それもそのはず、遊馬はまだ13歳で、初潮を迎えたのも最近だった。身体が“子供”から“大人”へ変化を始めたばかりなのだ。
しかし初潮を迎えたからには、子供を孕むことができる。
こうした行為に避妊は必須事項であり、根が真面目な凌牙は、熱に浮かされた中でもそれを忘れることはなかった。
「凌牙、はやく……」
「わかってる。ったく、欲しがりだなお前は」
「だ、誰がそうしたと思ってるんだよ!」
「俺だな。ほら、横になれ。挿れてやるよ」
「なっ……!そ、そんな言い方ないだろ!」
「もう黙れ……」
煩い口を塞いでやる。
キスをしながら遊馬を押し倒し、右手で股の間をまさぐった。ぐちゃぐちゃに解したそこへ、ゴムを着けた亀頭を擦りつける。
何度も身体を重ねた秘部は、硬く膨張した凌牙のそれを、大した抵抗もなく呑み込んでいった。
「んんっ……あ……」
切なげな吐息を漏らす遊馬の額に口付ける。
「気持ちいいぜ……お前の中、絡みついてくる……」
「そ、そういうこと言うなよぉ……」
恥ずかしげに頬を染めてそっぽを向く。そんな遊馬が可愛くて、奥を軽く突いてやった。
「ぁんッ」
未発達な膣のせいか遊馬の中は狭い。凌牙の物を隙間なく食わえこんでいる。
ちょっと動くだけで痛いくらい締め付けられるのだが、その反面、たまらない快楽も得られるのだ。
「胸はちっちぇのに、はっ……ここはちゃんと、女、なんだよなぁ……」
掌で掴めてしまうサイズの胸を揉みながら、小刻みに膣を刺激する。
それに応えるように中が熱くうねった。
遊馬の細い腕も、凌牙を離すまいと首に絡みついてくる。
「凌牙、りょーが、もっとぉ……」
「しっかり掴まってろよ」
動きやすい体勢に変えて、ゆっくりと腰を動かし始めた。
最初は彼女を気遣っていた凌牙だったが、やがて自分の快楽を追うのに夢中になった。
入念な前戯によって洪水状態だった秘部は、凌牙の動きに翻弄されて、新たに奥から歓喜の蜜を溢す。
ぐちゅ、と水音が鳴る度に遊馬の嬌声も上がって、凌牙の理性は剥がれ落ちていった。
「アアーッ、ん、あッ!りょ、がぁ……はっ、アッ、りょーが……!」
過ぎた快楽に涙を散らせて縋ってくる。そんな遊馬にどうしようもない愛しさを感じた。
「ゆま、遊馬……!」
可愛い、好きだ、と熱く囁きながらキスを降らせる。
絡みつく内壁に達しそうになったが、歯を食いしばって耐えた。
「ッ……!ゆま、締め付けすぎだ……!」
「だっ、だって……はっ……ね、凌牙、もう俺イキた……!」
「俺もだ。一緒に……な?」
顔を近付けて、返事ごと遊馬の吐息を奪った。代わりに差し込まれてきた彼女の舌を絡め取りながら、繋がったままの下半身を動かし、角度を変える。
「……いくぞ」
「ん……」
唇を離して囁く。そして強いピストン運動を開始した。
凌牙のものは遊馬の身体と同じく発達途上の大きさだが、若さのため角度があり、強く遊馬の奥を抉った。
「んあっ!あっ!アァっ!」
断続的に濡れた唇から嬌声が上がる。
その声に興奮を煽られた凌牙は、遊馬の片足を肩にひっかけ、身体を斜めにさせた。より深い結合になる。
奥の子宮目指して突きいれ、腰をグラインドさせた。
ひっ、と遊馬が喉を鳴らして反らせる。
「イク!イッちゃ……アァアアッ!!」
「くっ……!」
瞼の裏に白い閃光が走る。
高みへ到達したのは同時だった。
凌牙は最奥へとゴム越しに精液を叩きつけ、遊馬はそれを溢すまいとでも言うように強く締め付ける。
ビクビクと痙攣する膣の中にいるのは最高の一言だった。
凌牙は荒い息のまま遊馬に覆い被さる。
「わり……ちょっと意識飛んだ……」
「ううん……俺もだから……」
きっと重いだろうに、汗ばむ凌牙の背中を抱いて、遊馬は幸せそうに微笑んだ。
感じた愛しさのままに、乱れた髪へ口付ける。
汗が滲んだ額から鼻筋を辿り、唾液が光る唇を啄んだ。
ちゅ、ちゅ、と鳴るリップ音に遊馬はくすぐったそうに身をよじる。
「あっ……」
動いたことで挿入したままだったモノの存在を思い出したらしい。困った表情で頬を染めて凌牙を見上げてくる。
もう少し彼女の中を感じていたかったが、そういうわけにもいかず、渋々身体を離した。
精を放出したゴムの処理をして、遊馬の隣に寝転ぶ。
待ってましたとばかりに遊馬が抱き着いてきて、凌牙の胸に頬を寄せた。
「凌牙、俺、凌牙のこと大好きだ」
「知ってる」
遊馬の剥き出しの背中を撫でて微笑む。
肌を重ね合わせた後の気だるい空気は嫌いではなかった。
普段の三割増しで甘えたな彼女が可愛くてたまらない。
「最後、強引な体位取って悪かったな。どっか痛めてねえか?」
「大丈夫。凌牙になら何されても平気だ」
「またそういうことを……」
「本当のことだもん。凌牙は優しいからさ、もっと勝手にしてくれてもいいのにって時々思うよ」
「俺は優しくなんかねえよ」
それどころか加減を忘れて執拗に攻めている気がする。
「ううん、優しいって。ちゃんと忘れずに避妊してくれるし」
「それは当たり前だろ……。誰かは早く挿れろってうるさいけどな。人の気も知らねえで」
「だって俺、ナマで挿れられてもいいもん」
「……え?」
驚いて遊馬の髪をすいていた手を止める。
瞠目する凌牙に、遊馬は目を細めて微笑みかけた。
「本当はゴムなんか着けないで挿れてほしい。中に出してほしいよ。凌牙の子供なら出来てもいいから」
「……お前、自分が何言ってんのか分かってんのか?」
問いかけながらも、絶対分かってないだろうと思った。
自分達の年齢で妊娠してもいいなんて本気で思うはずがない。
「そりゃあ、本当にできたら困るだろうけどさ。でも凌牙ならいい。それくらい凌牙のことが好きだ」
あっさりと言ってのける遊馬に、たまらない気持ちになった。
相手を求める気持ちは自分のほうが強いだろうと、常々思っていたから尚更だ。
本当は遊馬を独占したい。ずっとこの腕の中に抱いていたい。孕ませれば遊馬を永遠に手に入れられるのに、と思ったこともある。
そんな自分を戒めて我慢していたのに、こんなことを言われたら枷が飛びそうだ。
そうなったら困るはずの遊馬は、ニコニコ笑って甘えてくる。
彼女の暢気さに凌牙は嘆息した。
(本当に、人の気も知らねぇで、こいつは……)
いろいろ言いたいことはあるが、その多くを呑み込み、こうとだけ口にした。
「お前のペチャパイが大きくなる頃には、言われずとも中に出してやるよ」
「ペチャパっ……!?」
絶句した遊馬を抱き寄せて組み伏せる。
ささやかな膨らみしかない胸に顔を寄せて噛みついた。
「っ……」
痛みに顔を歪める遊馬を見上げながら、ペロリと歯形に舌を這わせる。
「手始めに胸を大きくする手伝いでもしてやるか」
「……凌牙のバカ!エッチ!女の子を気遣うデリバリーってもんがないのかよ!」
「それを言うならデリカシーだ。……こら、暴れんな。人の親切は素直に受け取れよ」
「やだ!やっぱ凌牙なんて優しくねえ!もう、このっ……離せえええ!!」
凌牙の腕から逃げようとする遊馬と、それをいなす凌牙との間で揉み合いになる。
それがじゃれ合いに変わり、キスに変化したあと、再び遊馬の口からは甘い啼き声が上がったのだった。



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