ねこの小道
pixiv版
はじめに
このシナリオは現代日本向けの日常話シナリオです。
軽い気持ちで遊べる短編を意識して作成されています。
探索者には<目星><聞き耳>があるといいでしょう。
難易度はどちらかといえば初心者向けです。
プレイヤー人数は報酬や話の簡単さから<一人>をおすすめします。
物足りないようでしたら、改変していただければ幸いです。
シナリオ概要(KP情報)
長い年月を生きたネコ、ソラ。彼も今では立派な旅人です。
ドリームランドやほかの遠い世界を気ままに旅をしています。
ある日、<門の創造>に失敗し、違う場所へとつなげてしまいました!
そして偶然にも同胞であるネコの一匹が門をくぐり、別の世界へと迷い込んでしまったのです。
困ったことにソラの力だけでは、うまくネコを帰すことができません。
そこで、ソラはネコがやってきた世界の探索者に目をつけました。
迷いネコよりも帰り道を示しやすいですし、
なにより、門を作るMPを持ってるので都合が良いのです。
こうして不幸な探索者はちょっと大変な”ネコ救助”へと巻き込まれたのでした…
主要NPCの紹介
▼ソラ:男:20代くらいの姿
STR:07 CON:08 POW:14 DEX:18
APP:13 SIZ:12 INT:09 EDU:16
<技能>
回避99% 目星80% 聞き耳99%
隠れる99% 隠す50% 忍び歩き99%
跳躍99% 拳(鉤爪)70%
<呪文>
門の発見:1MP、1D3SAN
門の創造:移動分のPOW、0SAN
夢の薬の製法:4MP、2SAN
向こう側への旅:15MP
平凡な見せかけ:対象のSIZ分のMP、0SAN
<補足>
長い年月の末に化けるようになったクロネコ。
普段は違う空間を放浪している旅人です。
今回は、移動の際に同胞が迷い込んだことにより、
ちょっとした怪事件を引き起こした元凶となりました。
▼迷い猫:性別、年齢などは任意。
毛並みについては後述の猫ロールによって決定。
本シナリオのキーパーソンならぬキーキャットです。
また、この猫はシナリオ終了後探索者のペットになります。
嫌がってもついてきます!
0.猫ロール
▼今回、探索者を振り回すこととなる迷い猫の毛並み決定です。
一種のお遊び要素として、ご使用ください。
事前に1D10をしておいてもらうと楽かもしれません。
<猫ロール:1D10>
1:白 6:サビ
2:ブルー(灰) 7:バイカラー
3:トラ 8:くつした
4:三毛 9:黒
5:キジ 10:その他単色、あるいは自由選択
1.導入【朝】
いつもの朝。外で散歩中の犬が吠える声が聞こえます。
今日も元気に行こう。朝ごはんを食べ、身支度をします。
▼<聞き耳>
テレビのニュース。普通のニュースが流れている。
・家から近い公園で動物の死骸が見つかった
・自分の住んでいる地域で猫の行方不明が多発している
・その他とりとめもない内容
(春一番が吹いたとか季節ネタでもいいでしょう)
とりあえず外出をするように仕向けましょう。
学生探索者なら、学校へ。それ以外なら、仕事や、友達にあう、などその理由は自由です。
複数探索者の場合は、お互いが会う約束をしている。などが楽かもしれません。
2.いつもの道
学校だったり、仕事場だったり、待ち合わせ場所だったり。
探索者たちが向かう予定の場所は、やや距離があります。
その途中には<T字路>があります。
このT字路で最初の異変に遭遇します。
▼<幸運>成功
……? 視界が歪んだ気がする。しかし、気のせいだろう。
その直後、T字路に一瞬人が現れ、その人とぶつかりそうになる!
しかし、ぶつかるその瞬間、その人影はふっと消えた。
……幻覚だろうか? それとも、疲れているのだろうか……?
<SANチェック:成功/失敗>0/1
調べてもとくに異常はありません。
その後、無事に目的地へとたどり着きます。
▽KP情報:その頃のソラ
ソラがこちらにやってきたところですが、この時に<門の創造>に失敗しています。
3.目的地
探索者たちが当初向かおうと決めていた場所に到着したあとのことです。
平日の学校ならここで日中は授業があるでしょう。
集合場所ならその後遊びにいくかもしれません。
▼<人が多い場所>ならどこでも大丈夫です。
多くの人が行き来をする中での場面です。
黒い人物がふと目に留まります。
黒い服に黒いズボンで、どこかぼんやりとした印象を持ちます。
▼<目星>
黒いシャツとズボンが白い肌とコントラストを作っています。
長身でやや猫背、黒い髪はくせっ毛で、所々が寝癖のようにはねています。
目の下にはくっきりとくまがあり、どこか眠たげにもみえるでしょう。
色彩に乏しい中、その目はどこか金色に輝いているようにも……
▼そして、その人物は足早に人ごみへと消えてしまいました。
追いかけても見つけることはできません。
▼<アイデアの半分>
事前のT字路で幸運に成功していれば、
彼がまるでT字路で見た影のようだとも思うことでしょう。
▽KP情報:そのころのソラ
MP回復待ちといったところですかね。
久方ぶりに人が多い場所で、昔を懐かしんでいるのかもしれません。
4.夕暮れの道
探索者たちが「さて、そろそろ帰るか。」と帰路へつく途中のことです。
▼帰り道には、街路樹の立ち並ぶ静かな道があります。
そこはちょうど交差点で、<十字路>になっています。
▼<アイデア>
不思議で幻想的にも思える色彩の夕焼けがとても綺麗です。
夕日と足元に伸びる影がどこかものさみしく思えます。
同時にどことなく、ざわりとする不気味さを感じることでしょう。
周囲を見渡せば、猫はおろか、探索者以外に人影もありません。
普段よりも明らかに人の往来がなくなっており、不気味なほどに静かです。
▼足元をたたた、と猫が走り抜けていきました。
何となくねこを見送れば、その猫は、道が交差するちょうどその場所で、ふっと姿を消してしまいます。
<SANチェック:成功/失敗>0/1
▼<猫ロール:1D10>
1:白 6:サビ
2:ブルー(灰) 7:バイカラー
3:トラ 8:くつした
4:三毛 9:黒
5:キジ 10:その他単色、あるいは自由選択
▼<目星>
ゆらりと陽炎のように揺らめく人影が見えた気がするでしょう。
それはちょうど、十字路の中心。ねこが姿を消した場所で。
目を凝らすより先にその影は掻き消えてしまいますが、気がついたことでしょう。
それは自分と、目があった、と。
<SANチェック:成功/失敗>0/1
▽KP情報:そのころのソラ
猫が迷い込んできたことに気がついて困っています。
5.夕暮れのT字路
その場にとどまったところで、なにもありません。
それどころか、気味が悪いことが連続して早く帰りたいと思うかもしれませんね。
来た時と同じ道を辿っていけば、冒頭の<T字路>に戻ります。
この角を曲がれば自宅はもうすぐ。
▼その時、にゃあ、と聞こえる。
猫?塀の向こうにでもいるのだろうか?
…と、覗いたところでそこに猫はいないし、ほかのどこにも見つけられません。
にゃあ、にぃ、にゃーお。
猫の声は確かに聞こえます。
▼<アイデア>
いや、違う。塀の向こうや別のどこかにしてはやけに声が近い。
声はまるで、自分の手が届くすぐそこから聞こえている。
だが、周囲をいくら見渡しても、猫の姿は……ない。
<SANチェック:成功/失敗>0/1
朝のことや、いろいろなことを思い出しながら、足早にその場を離れることでしょう。
もちろん、いくら周囲を探しても異変はありませんし、猫の姿もありません。
また、それ以降猫の声が聞こえることもありません。
▽KP情報:そのころのソラと迷い猫
ソラはいまだMPが回復しきっていません。迷い猫もまだ元気です。
調べられることなど
<T字路>を通過下あとは家に帰って夜を迎えます。
なにか調べたいことがあればここで調べることが可能ですが、
今回のシナリオに関する深い情報は……特にありません!
▼地元の話題:
・この地域で猫の行方不明が多発している
・もともとこの周辺には猫が多い
※本シナリオとは得には関係がありません
▼オカルト的なことを調べたい場合
後日近しい範囲にいる<オカルト好きの人物>がいるとわかります。
コンピューターで調べたりすれば以下のことが分かったりします。
▼T字路や十字路について:
「(本編中の)T字路や十字路になんらかの事故や言い伝えはない。」
「沖縄のもののけは直進すると言われている。
そのため突き当たりに突進させて退治するといわれる」
「このような道には、様々なものが吹き寄せられ、淀みやすいと言われている。」
▼現象そのものについて:
「瞬間移動、あるいはそういった不思議なことの報告はある。
古くから存在し、神隠しなどと言われることもある。
その原因はわかっておらず、信ぴょう性にもかける。」
「歪み。
この世界を絶対的と信仰する者は多い。
しかしそれは間違いであると、ここに断言しよう。
この世界は非常に不安定な場所だ。
多かれ少なかれ、違う地へとつながっているのだ。
故意か偶然かなどは関係なく、それは事実にほかならない。
また、ナニカを恐れ厭い、封じることもよくあることだ。
その多くは年月のうちにほころび、再び開くようだが。
この歪みを門や特異点と呼ぶ場合もある。」
6.二日目の朝
二日目も一日目同様に外へ出る用事なりを作りましょう。
率先して調べてもらうのがベストですが、
とりあえず、例の<T字路>にを通るようにしてください。
▼T字路にて
ふと、違和感、あるいは恐怖に足が止まります。
T字路の先には例の、黒い男が立っています。
昇りきった朝日はその金色の目の色をはっきりとさせています。
違和感の正体は彼だけではありません。
彼の後ろ。本来あるべき塀がそこにはありませんでした。
さらに、そのどことなくぼやけた背後。
靄がかって見えるその向こう側に舗装されていない道がどこかへ続いて見える……
と同時、男の姿もその景色も空気へ溶けるように消えてしまいました。
▼<目星>
男のさらにうしろ。続いている道の途中に何かがあったこと。
その何かがわからなくても、うっすらと地面が赤く染まっていたこと。
男が何か言おうとしたが、その前に消えてしまったことに気がつくでしょう。
その後、やはり<T字路>にはなんの痕跡も残されていません。
ただ、その日は一日どことなく落ち着かないかもしれません。
7.夕暮れの十字路
昼間については、前述の情報収集をしたことにしても構いません。
次のイベントは夕暮れどき。
帰り道の途中、昨日も不思議なことがあった<十字路>付近へと足を踏み入れた時です。
▼<十字路周辺>
もうすぐ、昨日も通った十字路に差し掛かります。
ふと昨日のことを思い返したかもしれません。
そうこうしているうちに、目前にはあの十字路が見えました。
その瞬間、はっきりと空気が変わります。
あまりの静寂で、耳が痛くなりそうなほどです。
周りに人はいません。車も通らない。
まるで昨日と同じですが、昨日よりも不思議です。
通り抜けようとしても。帰ろうとしても。
気がつけば反対の道から再び十字路へ戻されてしまうのです。
▼<十字路の中心>
抜け出すのは簡単。
十字路の中心。二つの車道が交差する地点。
(そこはちょうど猫が姿を消したあたりです。)
そこへ足を踏み入れると……
なんということでしょう。(ビフォー●フター風)
周囲の景色がみるみるうちに変化していくではありませんか!
8.見知らぬ場所と道と猫
……さて、景色は一変。
周囲にあった街路樹も、舗装された道路も、そこにはありません。
見渡す限りの草原が広がっており、どこか不思議な色彩がまさに煌めくかの如く。
その景色のなんと美しいことでしょうか。
そして、見知らぬ場所のなんと恐ろしいことでしょうか。
さて、おそらく見たことがある人は少ないことでしょう。
▼移動の影響
・<SANチェック:成功/失敗>0/1
・MP消費-2
▼<アイデア>
今朝方、T字路で遭遇した男の背後に広がっていた景色。
それと今しがた見ている景色が一致することに気が付くでしょう。
▼<聞き耳>
なにかのか細い声が聞こえますね。
ねこでしょうか。
▼<目星>
どこまでもどこまでも草原が続いているように見えます。
しかし、足元にはきっちりと道ができており、どこかへと続いているようです。
草原の遠く向こうに、微かに街のような、建物の姿を確認できます。
そして、そこへ続く道の真ん中に何かが落ちていることにも気が付くでしょう。
▼落ちているナニカ
近寄ったらすぐにわかることでしょう。
いえ、近づかなくてもわかるかもしれません。
それは、昨日十字路で消えたあの猫ではありませんか!
猫はぐったりとした様子で目を閉じています。
大きめのケガを負っており、地面の赤色の正体は猫の血のようです。
▼<応急手当><医学><アイデア>を中心に、
他に無茶でない理由があればそれを使用して多少の手当が可能です。
しかし、完全に治療することはできません。
猫は近づいて来る探索者に好意的です。
嬉しそうに鳴いたり、手を舐めたりしてくるでしょう。
しかし、素人目でもわかってしまいます。
早く病院へ連れて行かねば、死んでしまうと。
KP情報:ここはどこなのか?
みんな大好きドリームランド、ウルタール近くのどこかです。
目星で見える街こそ猫の神殿があるかの有名な猫の街、ウルタール。
描写の際に橋や川といった表現を追加してもいいかもしれません。
9.猫と男とこの道で
瀕死の迷い猫との遭遇・救助を終えて次を考えあぐねていたり、
街へ向かって歩こうとしたら背後から声をかけられます。
振り向けば、何度か目を合わせたことのあるあの男がそこにたっています。
彼、ソラはいつの間にか探索者たちの死角となる場所に立っています。
気だるげな目は探索者のそばにいる迷い猫をじっと見つめたまま。
▼<心理学>
どうやら猫が心配なようです。それも、かなり。
さらに言えば、死んで欲しくないとも思っているようで、
そのためなら助力を惜しむことはないといった様子ですね。
▼<目星>
男の背後の空間がいつかのようにやや歪んでぼやけて見えます。
それから、男の瞳がまるで猫のようだということに気がつくでしょう。
▼NPC:猫が好きな男
ソラ:男:20代くらいの姿
STR:07 CON:08 POW:14 DEX:18
APP:13 SIZ:12 INT:09 EDU:16
<技能>
回避99% 目星80% 聞き耳99%
隠れる99% 隠す50% 忍び歩き99%
跳躍99% 拳(鉤爪)70%
あまり口数は多くありませんが探索者がネコを助ける場合、協力的です。
ソラは万が一探索者たちに攻撃をされても攻撃することはありません。
また、探索者からの攻撃すべてを回避しても構いません。
ただし、猫に危害を加えた場合、彼は探索者を助けず攻撃的になります。
探索者が何らかの呪文などを持たない限り、帰ることができないでしょう。
猫を治療していた場合、ソラは嬉しそうに微笑み、感謝します。
ある程度の質問にも答えてくれますが、深い内容についてははぐらかします。
「……知らなくていいことのほうが多い。」と。
10.見果てぬ場所
さて。いくらかの種明かしを終えたところで、帰る時間です。
ソラの背後の空間が一層大きく歪み、ぽっかりと口を開ける頃。
彼は探索者たちに道を示してくれるでしょう。
「あちらは行くべき道ではない。その子も、まだ早い」
「帰るべきは向こう側だ。元はといえば私のせいで、すまない」
といった風に。
開かれた歪みの向こう側には見慣れた十字路があります。
それは先ほど探索者たちがいた場所ですが、
不思議と人の往来も戻っており、安心感を覚えることでしょう。
「その子を助けてやってくれ」
とソラ言い残し、探索者たちを歪みの中へと押し込められます。
もちろん自分たちから入っても構いません。
この歪みこそ、こちらとあちらを繋ぐ門そのものです。
▼目星
ソラに尾があるように見える。もしかすると、猫のような……耳も。
▼門をくぐる際
移動コストとして、<最大:1D6+2のMP>を消費します。
門の接続を安定させるために自動徴収ということで、MP2以上。
払えなければほかにも何か適当に奪い取ってあげてください。
バランスを崩し、片足が再び地面についたその時。
周囲はすっかりといつもどおりの町並みです。
広い草原もソラの姿も不気味な静けさも何一つ残っていません。
ただ、瀕死の迷いネコは一緒にいます。
急いで病院へと連れて行かなければ!
病院はすぐ見つかりますから、これで一安心です。
▽KP情報:門について
起点はドリームランド側
出口にあたる特異点がT字路と十字路の場所です。
この門の利用に際してMP2ポイント。
創造と安定についてはまた追加で別で使用……といった扱いです。
探索者たちが帰った後、この門はソラによって閉じられます。
11.手紙
猫はといえばしばらく入院となります。
その怪我が治った頃。
治療費を払おうとすると……獣医は治療費をすでにもらっているといいます。
曰く、「知り合いと名乗る男性が先に払っていった。」と。
この男性は言うまでもなくソラです。
特徴を聞けば、ソラと合致する容姿を教えてくれます。
しかし、彼は金銭など文化に明るくないため、過剰支払いをしています。
「お釣りは君にって言われてるんだよ。」
と、そのお釣りは探索者の懐へ。感謝料といったところですかね。
さて、最後に探索者のもとへは手紙が届きます。
差出人などは書かれていない、シンプルな手紙です。
”先日は私の失敗のせいで厄介事に巻き込んですまなかった。
そして、あの子を助けてくれてありがとう。
おそらく、会うことは二度とないだろうし、そうであって欲しいと心から願う。
だが、気をつけてくれ。
こういうことは思いのほか、身近に潜んでいるものだから。”
さらに、綺麗な音のするちいさな鈴とアクセサリーが同封されています。
鈴は猫の首輪などにつければちょうどいいかもしれません。
アクセサリーはシルバーの小さなモチーフがついたブレスレットなどが妥当でしょう。
12.エンディング
その手紙以降、ソラとなんらかの接触をすることはありません。
T字路や、十字路で違和感や怪奇現象に遭遇することもなくなります。
さてさて。助けた猫もすっかりと元気になっていることでしょう。
猫は探索者になついて、家に入り込むか、いっそ住み着いてしまっています。
探索者の家がペット禁止のおうちじゃないことを祈っておきましょう。
あの平原のことも、この不思議な体験も。
些細な冒険についてはやがては忘れてしまうかもしれません。
そして、きっとそうであるべきなのでしょう。
ちりん、とあの鈴の音が外から聞こえます。
どうやら散歩に出かけていたらしい猫がやってきたようだ。
おや? 今日は見慣れない黒猫も一緒のようですね。
どこかで見たことがあるような…… いえ、気のせいでしょう。
そして、
「ああこら、部屋にあがるなら、足を拭いてからにしなさい!」
そんな困ったような声が聞こえてくるかもしれません。
<猫の小道:おしまい>
13.報酬
▼1D6のSAN値回復:
シナリオクリアの報酬として
▼1D3のSAN値回復:
きちんと猫を助けた報酬
または、猫に癒されてる報酬として
▼助けた猫:
非常によくなついている。鰹節が好き。
名前や性別など細かい設定は探索者との要相談。
しかし、あくまでもふつうの猫です。
▼鈴:
手紙に同封されていた鈴で、猫の首輪にちょうど良いもの。
▼アクセサリ:
同封されていた小さなモチーフがついたアクセサリ。
ネックレスや、アミュレット、あるいはストラップなど。
モチーフについてもKPや探索者にお任せします。
こちらも特別な効果はありません。
▼<クトゥルフ神話:2%>:
不思議な事件に遭遇したその報酬として
▼5万円:
猫の治療費、過剰支払いのおつり。ソラからの感謝料込み。
……おそらく猫飼育代金としてすぐに消えるでしょうが。
おわりに
これにて<猫の小道>終了となります。
いかがだったでしょうか?
「二人(KPとPL)でできるほのぼのクトゥルフ神話シナリオ」
という漠然としたコンセプトのもと作成してみました。
結果、クトゥルフ神話らしさが薄れたのは力量不足ですね!
いやでも、クトゥルフ神話といえば欠かせないのも猫ですから!
そういう意味ではあながち間違ってもいないのでは……!?(笑)
また、ストーリーはシンプルな一本道仕様。
自由度が高くないのも残念に思われるかもしれません。
「ちょっとだけダイス転がしたいんだけどなぁ。」
なんて時に、肩の力を抜いて、気楽にプレイしていただければ幸いです。
それでは、ここまでのお付き合いありがとうございました。
またの機会があれば、お会い致しましょう!
2014.03.18 加筆修正