「ネイシャ。変なこと聞いてもいい?」
「…あなたが変なことばかり言うのはいつものことです」
「ネイシャがそれを許してくれるのも、ね。」
「回路がおかしくなるのでそれ以上は言わないでください」
「そしたら僕がメンテしてあげよう」
「それで?」
「君ってどれくらいこの世界にいるの?」
「さぁ?それより、女性に年齢を聞くのは不躾だと言っておりませんでしたか」
「年齢が聞きたいわけじゃないよ。」
「それなら一体なにを?」
「長いあいだ生きてたんだなって、さ。」
「私が管理するほかありませんからね、当然です。」
「…うん、それでもって、君はこれからも生き続けるんだろ」
「えぇ、それもまた当然のことです。それで今日はどんな戯言を言うつもりですか」
「守れない約束なんて聞きたくないだろうから、言わないよ。」
「そうですか、それは懸命です。嘘は反逆ですから」

(僕が死ぬときに君を連れていけたら)




桑の花言葉シリーズ。
「知恵」「あなたのすべてが好き」「あなたより生き延びる」

mae//tugi
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