笑顔の源
※プレゼント小説なのでドリームにはなっていません
いずれドリームにします
そっと彼女の唇を啄むと薄く開いたそこに舌を挿し入れた
彼女の甘い声も蜜も全て絡み取って…
彼女の全部を俺色に染める
「真っ赤…」
耳元で囁いてそのままキスを落とす
『…やッ…』
かわいい彼女…みずきに俺を刻みつけた
JADEのプロフィールは非公式
だけどまだ10代の彼女と俺の年齢の差は結構あって…
俺と話していて退屈じゃないのか
俺じゃない他の同年代のヤツの方が彼女に合ってるんじゃないかとか
考えても仕方のない事でウジウジと悩んだりする
年齢の割に…
いや、年齢は関係ないか…
元々の俺の性格が心配性で、ホント自分でも嫌になるくらい女々しい
彼女の前で大人ぶってみたり
本音を隠していいカッコしてたり…
男はさ、カッコつけたいんだ…好きな子の前ではね
でも、その事でみずきちゃんをそのうち壊してしまうんじゃないかとか
縛り付けてしまうんじゃないかとか
考えなくてもいいことまで考えてしまって…
ホント、俺っていい性格してるよな
だけど…
アイツはそんな俺に気がついていると思う
あの突き刺さる様な
見透かされている様な視線
挑戦的で
少しでもスキを見せると自分がとでも言いたげな瞳で…
嫌いじゃないけどね
そんな彼の態度も性格も…
だけど、あの余裕が俺を焦らせた
『夏輝さん♪』
無邪気に俺を呼ぶ彼女の声に振り向くと
一瞬ここが局の廊下だという事も忘れてしまう…
みずきちゃんに触れたくなる気持ちを押し込め
制御不能になる前に拳を握りしめた
『今日、ご一緒だったんですね!!』
中々一緒にいる時間を取れない寂しさからなのか
彼女の頬が紅潮して潤む目を目の当たりにすると彼女の好きな人は俺なんだと…
【折原夏輝】なんだと実感する
きっと俺も同じ顔してる
だって…
みずきちゃんに恋をしてるから
「急に決まったんだ、出演が…。だから連絡できなくて…ごめんね」
『いえ！私もさっき聞いて知ったんで…』
こんなやり取りさえ照れてしまう
俺は１０代の中学生か!!
『夏輝さん…少し痩せました？』
心配そうに覗きこむみずきちゃんの視線を一人占めしているんだと実感する
だって彼女の瞳には俺しか映ってないから
「そう…かな？」
彼女の心配する眼差しは真剣そのもので圧倒されてしまう
『今夜、夏輝さんのお宅にお邪魔してもいいですか？』
「え…？」
心臓がトクンと音を立てる
少しの間に彼女の表情が曇る
『だって…最近、一緒に過ごせてない…し…』
最後の方はちゃんと聞きとれたのかわからないくらいの小さく消えてしまいそうなか細い声…
思わずクスッと笑みを零すと、握りしめた拳を開き
彼女の髪に指を絡め、クルクルと巻きつけるとそれに気がついたみずきちゃんの頬がピンクに染まっていく
「うん♪じゃ、今夜はみずきちゃん補充させてもらおうかな？」
ここが局の廊下だという事も忘れて囁くと一気に彼女の頬が紅潮する
『…はい!!…じゃあ、夜に…』
みずきちゃんが真っ赤になった顔を隠して廊下を駆けて行く
控室のドアを開けた時に視線を感じそちらに目を向けると
キレ長の目を細めてクスリと笑みを零し俺に頭を下げる
彼は…彼女を狙っている…
―――負けられない…
そう思ってふと考える
勝ち負けってなんだろう…
彼女の笑顔を思い浮かべて幸せな気持ちになる
彼女が俺に向けてくれるその顔は間違いなく他人に向けるものとは違うもので…
みずきちゃんの気持ちはまっすぐ俺に向かっていたのに
気がつかないように蓋をしてしまっていた
自信がないなんてただの言い訳で
彼女の表情を見れば、誰を見ているのかなんてすぐにわかるのに…
たった一人の男の存在が
俺とはタイプの違う彼の出現に自分自身を見失っていた
彼にニッコリと微笑み
「俺たちは大丈夫だから♪」
そう告げると
「…みたいですね…。ざーんねん…」
両手を広げて肩をすくめる彼が背を向ける
「あ、でも…」
自分の楽屋に向かって歩きだした彼が歩みを止める
「彼女の笑顔をくもらせたら容赦しませんよ？」
「肝に銘じるよ…」
うん…
ホントに…彼の言うとおりだな…
彼女を愛してるという自信
彼女から愛されているという自覚
みずきちゃんの笑顔の源がいつまでも俺であるように
俺の笑顔の源はみずきちゃんだから…
-end-
2012.06.04
Title: 静夜のワルツ様
Liberty! みずき様に捧げます^^
同じ誕生日の運命の人♪
すませんすません＞＜
遅れすぎです…
愛だけはたんまりと込めました
毎度毎度ですが誕生日要素皆無でホントすません
良かったら受け取ってくだしあ＼(^o^)／
みずき様のみお持ち帰り可です^^
これからもよろしくね
運命の人♪^^
＊幸
prev next