(ずっと前に埋めた彼女の遺体。きゃあきゃあと煩い声が近くから聞こえてきたのでカーテンを開けて下を見る。ああ思った通りだ。…地上で、片腕と片目だけ地面から少しだけ飛び出している絶妙にショッキングな光景が小さく見えた。3階から眺めるその景色はなんとも言えずすぐに目を逸らす。俺は悪くない。だけどあのままにしておく訳にも。

数日前に切ったレストランの領収書をサイドテーブルから探し当てる。裏返せばvariaの文字。彼女が死んでから無意識に書いてしまっているらしかった。ああ、俺はこの罪悪感からいつ逃れられるのだろう。夜を待って、また彼女を埋めに行くため俺は生きている気がする。何故彼女は死んだのか、それは俺が一番ききたい。)