***



結局本部から帰ったあと元ボスに電話(何故か0120から始まる)(つまりフリーダイアル)をしてみたが、以前のわたしのふとした発言によってファミリーは壊滅(つか解散?)したらしかった。その時多くの銃口をみたせいで先端恐怖は大分薄れたようだ。全く無茶な克服療法のような気もしたが、それで治ってしまうならなぜ今まで放置した、ボスよ…。


今では包丁を握ることさえ難儀ではないので最近は料理が楽しくて仕方ないと、元ボスは嬉々として言った。ある意味すごいが考えてみればただのアホである。それとあと電話を切る直前まで彼は、今更ポケモンのダイアモンド・パールにはまってしまったと連呼していた。時代の遅れ方が微妙だ。今度あのでっかいDSでも買ってあげよう。おじさんだから。






「フランたいちょー」

「黙れ今ミーが何やってるかわかるだろ」

「ちょ、口調…」

「とにかく黙っとけ平風情が」


いつもの表情でそんな罵声浴びせられても困るー!ていうか隊長テレビ見てるだけじゃん。任務を無事遂行した隊員をもっとほめて欲しい。


「録画たまってるんですよー誰かさんのせいで」

「さーて誰でしょうね」

「(無視)」

「ちょっと隊長!そうじゃなくてですね報告書をグハァ!」

「ああああああ今ミタさんの台詞聞き逃したー死ねー」


いまここでわたし<ミタさんという構図が出来上がったことを報告しておこう。そしてフランも若干時代遅れだ。今は逆転裁判だろ、なあ。

殴られてじんじんする顎をさすりながらこっそり報告書を机の上においてきた。ドラマみたいに大どんでん返しとかあってわたしの待遇が良くなればいいのに。しょんぼりしすぎて何もないところでこけた。タイミングよくベル(先輩)に見つかり腹を抱えて笑われる。そして助けてはくれない。当たり前だが。

わたしは例の一件もあったため新米の癖して霧部隊のナンバー6くらいになっていた。ちなみに霧隊員は予備隊も含めるとたぶん50人くらいだ。つまり新米以外の…えーっと50から6引いてー、44?んで私以外の新米が3人だからえーっと…41人か。そうそう41人から反感を買っているわけである。



「あー二次元いきてーわートキワの森で虫ポケモン捕まえてーわー」「あら名前ちゃん!ここも二次元だと思うけど」



ああくそわすれていた。わたしはルッスーリア隊長(お姉さまと呼べと強要されているが従ったためしはない)と笑いあうと腹いせにフラン隊長の部屋に戻った。そして、



「最後にミタさん笑うんだよねー!!!!あれはいいシーンだったねー!!!!」



と、叫んで逃げた。逃げ足だけには自信がある。



20120215

※私自身疎いので気づきませんでしたがミタさんはドラマで裁判は映画ですよね。あんまきにしないでね(笑)