Clap
拍手ありがとうございます。
『手に入らないことぐらい知ってるけれど』のお仕置きの小話。
よければどうぞ。
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「このままお仕置きに移ろうか、」
ひなの耳元で枢が告げたそれに、ひなの身体が大きく揺れる
「何言って……」
今の状態から想像出来るお仕置きが一つしか思い浮かばないだけに、揺れたひなの身体が震え始めた
「君に拒む権利は無いよ」
ちゅっと音を立てて耳元に落とされる唇に続く言葉
「来ては駄目だという僕の言葉を聞かなかったのだから、」
愉しげに続くそれに、ひなが枢を振り仰いだ
「……ここ、で……?」
この場所でのお仕置きから逃れられるのならと、せめてもの救いを求めてそう問いかける
けれど枢は、そんなひなを気にすることなく、
「君が嫌がることでないと、お仕置きにはならないよね?」
蜜口に置いた指に意思を持たせた
「待っ、」
枢は瞬時に小さな芽を探り当て、指を添える
そしてもう一度、ひなの髪に唇を落とした
「悠に聞かせてやって」
何を、とは言わない
何を、とは聞かない
けれど、
「君の喘ぐ声が聞けて、夢の中でも喜ぶよ。きっと」
そう告げた次の瞬間、
枢は芽に添えた指を動かし始めた
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