よくわかる敷島式・魔界の外交術
突如ファンタジー風な世界に召喚されてしまった高校生「敷島・志貴(しきしま・しき)」。
そこは魔族たちが支配する連邦共和国だった。
二百年間空席だった大統領のイスに(強制的に)座らせられる志貴。
「いや、帰りたいんですけど!?」
「ははは。我ら魔族にそんな言葉が通じるとお思いで?」
しかも、地方を治める諸侯たちは怠慢で、共和国に反感を抱いている。
さらに、先代は人間たちに侵略戦争ふっかけた挙げ句、勇者に討伐されてしまったとか。そのせいで近隣諸国は魔族及びこの国に敵愾心を抱き、軍をけしかけてくる。
国内はガタガタ、国外はバタバタ。
これは、魔族たちに泣きつかれ、普通の男子高校生が国家元首=大統領となって対外交渉で世界平和を目指す物語。
「ちなみに内政は首相と内閣の担当ですよ」
「話が通じる方々ならいいんだけどなぁ……」
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