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バレンタイン前夜 


フラン「ヘリオスさんヘリオスさん! いよいよバレンタインですよバレンタイン!!
 あたしはチョコが食べたいですよヘリオスさん!!」

ヘリオス「あー……、お前、その台詞に違和感は無いのか」

フ「なに言ってるんですヘリオスさん!? 逆チョコですよヘリオスさん! 老若男女がチョコをおくり合うなんてステキだと思いませんかヘリオスさん!!
 あたしはあまいチョコがすきです。ホワイトチョコもいちごのチョコもすきです。にがいのはにがてです。そして一つの箱の中に、色んなチョコがつめあわせになっているのがすきです」

ヘ「ほぉ。欲張りだな」

フ「そう、あたしはよくばりなんですよヘリオスさん。だから下さい。買って下さい」

エオス「あら、手作りはお嫌いかしら? せっかくこれからみんなで作ろうと思っていましたのに」

フ「手作りやりたい! やりたいですエオスさん! あたしはお店のチョコもすきですけれど、手作りもおもしろそうだからすきです!!」

エ「あらあら、うふふ。欲張りさんですわね。ヘリオスもセレネもいらっしゃい。みんなで作りましょう」
セレネ「ね、姉様、私は別に渡したい相手はいないのだが……」エ「あら、あの男の子は違いますの?」

セ「私がクロムを好きだと? ふん、そんなこと……あり得ないっ!!」

ヘ「(誰もクロムのことだとは言って無いだろうが)」

フ「(墓穴ですよねー)」

セ「だから違うと言っているだろうが! ひそひそ話止めろ、そこ!!」

エ「うふふ〜。私にもチョコレートを贈るような恋人がいたら良かったのに。きっと素敵ですわ」

ヘ・セ・フ「(……あ、一応は恋愛に興味あったんだ……)」
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