八十神町
八十神町
(ヤソガミ-チョウ)
町名の意味は「沢山の神様がいる町」(「八十」は「八十柱」ではなく「沢山」の意)
人口は一万人程度の、過疎化が進む町。
北から東は山間部であり、南から西の平野部は川にぐるりと囲まれている。そのため、町からでるには山道を越えるか橋を渡るしかない。
住人はほぼ農家であり、主な産業は林業と農業(水田と畑)である。川沿いには町工場もある。
町内に鉄道は通っていないため、隣町のバス路線が主な移動手段である。
町内には小学校が二つと中学校が一つあり、その他の施設として図書館と公民館がある。
その名の通り、たくさんの神様の言い伝えが残っている町である。特に老人たちは氏神様や土地神様を大切にしている。
川向かいの隣町は、大都市に直通する駅を持つベッドタウンである。
バブル期の少し前から、そのベッドタウンに便乗して人を集めようと、土地開発計画が立ち上がった。無茶苦茶な農地売買が行われ、土地開発賛成派と反対派の間で対立が起こった。賛成派は計画をかなり強引に推し進め、ベッドタウン化という当初の目的すら忘れて住居以外も建設し始めた。
しかし計画はバブル崩壊とともに頓挫し、約20年が過ぎた今でも作りかけのままのビルやショッピングモールなどがそのまま放置されている。
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