**PC名簿**

PL別リスト

禍呵世怨(カカゼオ)


■ PL名 ■
光輝


■ PC名 ■
禍呵世怨(カカゼオ)


■ 性別 ■



■ 年齢 ■
不明(30代前半)


■ 所属国or出身国 ■
ベルセニア魔皇国


■ 職業 ■
六魔将


■ 種族 ■
魔族


■ 身長 ■
185cm


■ 容姿 ■
腰まで伸びた癖のある長髪を焔のように散らす。 髪色は魔族の特徴に違わぬ銀だが、ところどころ漆黒に染まっている。 寝不足の為に深い隈の刻まれた細長い垂れ目の奥で燃える紅い瞳は、薄い唇と共に軽薄な笑みを作りがちである。 褐色の膚は、何処か血の通いが悪く映る。
既に滅びた東の国に一時期身を置いていた事があり、其処で手に入れた、『着物』と呼ばれる衣装を着続けている。黒地に紅い彼岸花が咲き誇る其れは年月も相まって襤褸のようになっているが、未だ手離す気はないらしい。 『左前』と呼ばれる着方を好むが、これはかの国では『死装束』とされている着方である。


■ 性格 ■
魔都ハイランドを中心にベルセニアに根差す『弱き者は力ある者に従え』という価値観を『この世の真理』であると盲信し、その教えをカルドニア中に、それが終わればあまねく世界に、魔皇帝による『支配』という形で啓蒙する事を望みとする。
性格は軽佻浮薄。 『人の恐怖に染まった表情こそ至高の愉悦』と公言して憚らず、能力と本人の嗜好も相まって拷問を得意とする。
しかし、『弱き者は力ある者に従え』という教えに従順という事は翻れば上下関係を重んじる一面もあり、六魔将の中では比較的命令に忠実に動き、それ以外での余計な戦闘行為は(先に仕掛けられない限り)積極的に行おうとしない。
相手が先に仕掛けてきた場合さえ、捕虜にしたり抹消する命令が下っていない相手なら(途中で戦意喪失を確認でき、気分が向けば)見逃す場合もあるなど、『恐怖の表情』を引き出す為いたぶるのが好きな割には行動に矛盾のある男。
一人称は『儂』。 口癖は『恐ろしい喃』。


■ 属性 ■



■ 武器 ■
【怨念】
禍呵世怨(カカゼオ)の操る能力の源。 『怨念』という大それた名は、この力を賜った事を『戦役で死んだ魔族達の無念が形を成して自身に受け継がれた』と思いこんだ本人による自称である。 自分の力が何に由来するのか、本当のところは彼自身も知らない。
【怨念】は、基本赤黒い瘴気の姿をとっているが、武器の形に固めて闘ったり、身に纒い宙を飛ぶ事も出来る。
この瘴気を吸った者は、精神を汚染される。 【怨念】の渦巻いている場所から直ちに離れれば影響を受ける事はないが、留まり続けた場合、寒気からはじまり、2レス目で軽度の筋緊張や混乱、4レス目で禍呵世怨(カカゼオ)に対する畏れ、危険に対する過度の忌避感(刀を振るう時『自分を傷つけるかも』と強く懸念したり)、6レス目で幻覚、幻聴(死んでしまった自分と関係の深い人物(肉親、恋人など)の変わり果てた姿や、自分の死を望む誰かの罵声)、切迫した死への恐怖に襲われ、果てには心神耗弱状態に陥る(症状は全て任意)。
戦闘に対し忌避感や恐怖を覚えたり、覚悟の足りていない者、精神攻撃を苦手とする者ならば記載より更に速く、強烈な症状に見舞われる可能性があるがその反面、恐怖に堪える強い心を持つ者、そもそも恐怖という感情に乏しい者には著しく効き目が落ちる場合もあり得る。
これらの症状は、進行度を問わず瘴気の範囲から出れば少しずつ収まる。
【怨念】による黒い瘴気は『聖』属性魔法や身体異常攻撃系の治癒魔法、聖水、障壁などでも対抗可能である。
恐怖は生き物に常に付き纒い、その感情自体は絶対に近いが、生き物が操っている以上、対抗は可能である。
【怨念】はどちらかと言えば『武器』というより『能力』に近いが、本人の使う『能力』は全てこの【怨念】の力を用いた派生である為、基本の『武器』として此処に記載する。

【呪われし肉体】
【怨念】の瘴気による生物や周囲の汚染が進めば進む程、それにより生み出した恐怖を糧に身体能力が向上する。
しかしその代償として、強化度合いに応じて負傷による痛みや精神異常攻撃といった『負』の影響に対する耐性が弱まっていく。


■ 能力 ■
【壱の能力『憮具』】(怨)
刀身の赤黒い、禍々しき大太刀を形造り操る。
柄長40cm、刀身110cmのこの大太刀は、形状刀身に等間隔に穿たれた小さな穴から、込めた力に呼応して【怨念】の瘴気を撒き散らす。 瘴気の射程距離は通常、大太刀の全長と同様だが、より広範囲に散らばるよう操作も可能。 しかしその場合、精神汚染の進行具合も2分の1、3分の1と減退する。 濃度を上げれば逆に進行を速められるが、その場合瘴気の範囲はより局地的になる。
弱点として、瘴気を散らす役割で空けられた穴の為に刀身は脆く、殺傷能力も本物の大太刀に劣る。 穴を閉じ、普通の大太刀と同様の性能にも出来るがその場合、怨念を撒き散らす能力は消えてしまう。 戦闘に適する形に変化させるのもシームレスにはいかず、少し(1レス)のインターバルが必要。
【怨念】によって武器の形をとっているだけに過ぎない為、破壊されても再形成が可能だが、時間は必要(2レス程度)になる。

【弐の能力『恨沌の翼』】(怨)
翼の形に変化させた【怨念】を纏い、黒い瘴気を推進力にして空を飛ぶ。 『憮具』の『大太刀』形態同様、この能力はフィールド上の飛行した位置に【怨念】の轍を残す。
出せる速度は本人が全速力をもって疾走するのと同等程度。 高度は高い程に【怨念】と力を消耗する。 移動に用いる分には体力の限界まで飛行可能だが、戦闘時にこの能力を乱用しいつまでも敵から距離をとって一方的に攻撃を行っていると『両腕を千切られるような痛みと共に《強制的に能力が解除される》』。
理由は不明だが、もしかすると【怨念】の力は持ち主にも血を流す事を要求しているのかもしれない。

【惨の能力『禍神(マガツカミ)』】(怨)
両手の甲を打ち合わせ、怨念の炎を背に纏う15m程の男神の姿をした『何か』を召喚。 厠に垂れ流され続ける不浄のように、本人の内で澱み、堆積し続けた【怨念】の力を全て凝縮した熱線を放ち、肌を嘗め融かす憎悪の炎で塵土を焼き払う。
男神は王冠を被り、黒炎を背に纏った明王の姿をしている。 その表情は憎悪に染まっており、うじゃうじゃと蠢いている体表は、亡者の骸で出来ているように見える。 骨だけだったり、肉と皮が残っていたりするそれらの死体は、顔は貌に、足は脚にと、ばらばらにされそれぞれの部位に、男神を構成する為の贄のように取り込まれている。
熱線を浴びた者は熱による破壊と共に、切迫した死の恐怖に苛まれるか、心身耗弱状態に陥る(任意)。 その対象は能力者本人も含まれる為、状況や負傷によっては召喚しても回避行動が間に合わず巻き添えを受けてしまう。
攻撃を終えると、『禍神(マガツカミ)』はまるで悪夢だったように、その場から消え失せる。 その正体が何かは、禍呵世怨(カカゼオ)にも分かっていない。


■ 装備品 ■
【煙管】
刻みたばこを詰める火皿と管、吸い口がついた異国の喫煙具。 銀色で、金属部に彼岸花の彫刻が刻まれている。
単なる嗜好品で、気分を落ち着けたい時に使用している。


■ 備考 ■
3000年前、不可侵平和条約が締結して間もない時期に軍属。 短期間で頭角を表し今の座に上り詰めて以来、再びの戦争を望む魔皇帝の命に従い、能力を用いた自国民の煽動、工作活動等の手段を用い、やがて来る復讐戦の為に暗躍を続けてきた。
一兵卒として『ミシュドガル戦役』に加わっているが、当時は何の能力も持ち合わせておらず、魔族でありながら軍に加えて貰えたのが奇跡と思える程の『弱者』であった。 当時は使い捨ての『消耗品』のような扱いしか受けておらず、その為公の記録に名はない。
激しい戦いで仲間が次々命を落としていく中、何の因果かなんの役にも立っていなかった自分が生き残り、魔皇帝の敗走をもって戦役は終結を迎えるが、戦場で絶えず響き渡る怒号、自らの刃が人の肉に沈みゆく感覚、敵国の魔導兵器に仲間が消し炭にされる光景はトラウマとして焼き付いており、戦役で見た地獄が夢に現れるようになる。
『死んだ仲間が、自分達とともに逝かず生き残った私を恨んでいるのだ』−ー次第にそのような妄想に取り憑かれていき、戦役で命を落とした兵士の鎮魂の為、戦役によって人の住めぬ土地となった東の国から逃げ延びた民族が暮らす、シュヴァルツ帝国の集落で種族偽り生活。 悪夢からの解放に繋がると信じ、彼らの宗教や、死者に祈りを捧げる方法を学び、鎮魂の為様々な文化を学ぶ。
そうするうちに段々と悪夢を見なくなったのだが、不可侵平和条約締結後症状は再発。 しかも今度は、まるで現実に起きているかのようにリアルな感覚を伴って、戦争体験が繰り返されるようになったのである。
悪夢により録な睡眠もとれなくなり、精神が崩壊する寸前、脳裏にこんな考えが湧く。
『弱き者は強き者に従えというのが我らの教えだ。 なのに、この世で最も強きお方である魔皇帝に従い命を散らした彼らが、生者に怨み言を口にするような真似をするだろうか?』
『今私を苦しめている悪夢は、「我らに代わり魔皇帝を大陸の王にせよ」という、彼らからのメッセージなのではないか?』

己の考えを真実と盲信した禍呵世怨(カカゼオ)は、今まで自分を苛んでいた悪夢が、自らに味方する『能力』としてその身に宿った事に気付く。
『やはり自分は間違いではなかった。 この力は彼らの【怨念】だ。 ならば私が、発散する場を与えてやらねば』
彼はそう決意を固め、シュヴァルツ帝国を出て魔皇国に舞い戻った。 目的はひとつ。 ミシュドガル戦役の復讐戦。 そして、あの日目にした地獄の再生産。



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