「あーぁ、疲れた…」
私は今、任務報告書を提出して帰るところ。
最近は任務ばっかりで、ろくに休めもしない日々が続いてる。
正直、こんな同じような事が続いてる毎日なんてつまんないんだよね…。
なんか一瞬で生活が激変するような事が起きたらいいのに…。
「よう、どーした?悩み事か?」
「せ、先輩…」
そんな考えを頭に巡らせながらダラダラ歩いていると、後ろから先輩に声をかけられた。
「先輩、任務は?」
「さっき終わって任務報告書を提出した所」
「そうですか…」
髪を頭上で一つにまとめあげて、両手は常にポケットの中。
そんな奈良シカマル先輩は、私にとって‘忍として’憧れの先輩。
どんな任務でも問題なくこなす事の出来る先輩は、きっと誰からも信頼されてるに違いない。
「これから帰りか?」
「そうですけど…」
「んじゃ、一緒に帰ろうぜ」
先輩は含み笑いをしながら言った。
「え…?」
「どうせ家同じ方向なんだしよ」
「いいですよ」
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