*R15くらい?
あいつの眼球が、こちらを捉えた。
じぃっと見つめられ、咄嗟に、あ、捕まったな、と悟る。
冷たい手が肩を掴み、あいつにふわりと引き寄せられた。
体が密着し、すん、と鼻で息を吸うと仄かに石鹸と汗の匂いがする。汗、かいてる。興奮、してるんだ。こんな自分に。
「眼、閉じてよ」
恥ずかしいでしょ、なんて顔を赤くしながら言われたら、こちらは素直に従うしかない。きっとあいつはこっちがその顔に逆らえないことなんて知らないんだろうな。
言われた通りに眼を閉じたとたん、唇が合わさった。
始めは、ただ唇を合わせるだけの拙いキス。少しくすぐったいけれど、心地よい。
何回かしたところで、こちらがあいつの首に手をまわすと、それが合図となり、だんだん深いものへと変わっていく。
こちらの口内に入ってきたあいつの舌を噛まないように、けれどあいつが気持ちよくなれるように、必死で舌を絡める。
あいつの舌は、甘かった。
…キスする前に飴舐めてたな、こいつ。しかも苺味。
口の中が二人の唾液で一杯になり、口の端からつたりと垂れる。その感覚にすら感じて、ぴくりと肩が動いてしまった。
くちゅり、と卑猥な水音が部屋に響き渡る。
あいつがこちらの服を脱がせる衣擦れの音と、舌を絡め合う音しか、聴こえない。
まるで世界があいつと自分の二人だけになったように感じた。
息が続かなくなり、腰に力が入らない。あいつの後頭部を軽く叩いて知らせると、こちらの腰を支えるように手をまわしてから唇が離れた。
肺が酸素を取り込もうと必死に働いている。
酸欠で意識が朦朧としているなか、ふとあいつの顔を見上げると、瞳の奥を獣のようにぎらつかせながら、にやんと薄く笑っていた。
感覚神経を蝶結び
テーマは「五感」
R15のラインがいまいち分からない/(^o^)\
どうすればねっとりとした感じがうまく出せますかorz
←Otherへ
←Topへ