「お前ら何時結婚するんだ?」
すこぶる吹雪のシロガネやまで、緑はゴールドにそう言った。
「………はい?」
「だからー、いつ、ケッコン…」
「いや聞こえてるけど、聞こえてるけどもさ」
オレは男で赤も男で確かに恋人同士だけど結婚出来るわけがなくというかこの男は何を考えて…
とりあえず、ゴールドは緑を殴る。
いってーな、と緑は文句を言いつつゴールドが煎れてくれた来客用の珈琲へと手をのばす。
赤が申し訳程度のテントしか設置していなかった洞窟を、ゴールドがホウエンの秘密基地を見て以来、少しずつ物を増やしては改築し、今や小さな家具なども置かれている。
ズズッと熱い珈琲を啜り、(ゴールドに「音を立てるな行儀ワリィ」と怒られたが)緑は話を続けた。
「いや、姉ちゃんがさ」
「ナナミさん?」
「そうそう、ナナミ姉ちゃんがこの前マサキの野郎にプロポーズされたらしくてな」
「へぇー」
それはおめでたい、と言おうとして、ゴールドの言葉は途切れた。
「………何で居るの?」
ヒュウ、と一瞬冷たい風が吹き抜けたと同時に、現れたのは緑の幼馴染でゴールドの恋人である赤。
「おかえり、赤」
「よぉ赤。邪魔してるぜ」
「ただいまゴールド。そして本当に邪魔だから帰ってよ緑」
「ホンットお前俺に辛辣だよな。いつも食料とか消耗品とか誰が持ってきてると…」
「ゴールド、緑と何話してたの?」
「無視か」
まだ緑が何かをブツブツと言っていたが、赤はそれらを全て無視してゴールドの隣に座る。
ゴールドは普通の人より少し低めの彼の温もりに身体を預けた。
隣にはキミ
「あー、好き。赤のこと超好き」
「僕もゴールドのこと好きだよ」
「見せ付けんなバカップル」
「早く空気よんで消えてよ緑」
「消えんの?!帰るんじゃなくて消えなきゃなんねぇの?!」
「うるさい緑」
今はまだ、隣に居れるだけでいい。
「逃げ道」の不知火様に捧げる相互記念品に相応しくない何て言うかやまなしいみなしついでにおちもない話。
苦情返品いつでも受け付けますヒィー
-----
ウォォォォォォォォただの神だろとばりしゃあああああああんウワアアアアアアアアアアア赤ゴ!!こう、寄り添い合う雰囲気の赤ゴが!!!すき!!!!!緑ゴ受信した私を蹴飛ばしてくれ
相互並びに素敵すぎる文章をありがとうございました!!