「晋助」

「帰ったか、万斉」


高杉が自室で煙管を吸っていれば攘夷浪士と商談に出ていた万斉が顔をだした


「…どうだった?商談はよォ」


そんな万斉にむけて率直にそう聞いた



「ぬしの言った通り、おだてればすぐ飛び付いたでござる」

「ククッ…いい金ヅルになる。見張りを忘れるな。すぐ裏切るぜ、あいつらは」


ハーと口から煙をだし、外をみつめる高杉


万斉はそんな姿をみながら、静かに懐を探った



「……晋助」


静かに名前を呼ばれ、高杉は煙管をくわえながら万斉のほうへ振り向いた





かぽ



「あ?」

万斉によって頭につけられたナニか


体験したことのない違和感に、高杉は体の動きを停止させた



「…ほう。
馬子にも衣装とはこのことか。いや鬼にも萌えか」

「……万斉、てめェなにし、」


「また子殿ォオ!!晋助に異変でござる!!!」


突然の万斉の叫び声


そして



近付く地響き




バァアンッ!!!



「何事っすかァアア!!!

ってキャァアアア!!!!



入ってくるなり耳をつんざくような高い声とだらりと垂れた鼻血が視界にはいった



「ちょっ…!どっからこんなもん仕入れてきたんスか!!!」

「今日の商談の相手からでござる。萌えるでござろう」


ふたりできゃっきゃと盛り上がってる姿を見ながら、

だんだんと頭の上のモノが気になってきた



「万斉てめェ、なに付けた」


煙をはきだしながらそう聞けば、万斉は悪びれもせず口を開いた













「猫耳でござる」


「っ…ゲホッ!……てめェ、」


驚きのあまり、むせて咳をしながら高杉は万斉を睨み付けた





「…あとで斬ってやらァ…」


そういいながら、

頭に付けられた猫耳を取ろうと手を伸ばせば




「ちょ…晋助様!まだ取っちゃ駄目ッス!!!写メ残してないんスから!」

「ンなもん、撮るn…」






「取った瞬間この場で犯すッス」



「…はい」









突然の狂暴化
( 萌えが原因で )








また子はきっと高杉の猫耳姿が
大好きそう(^p^)





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