ただいまの季節真夏


熱中症患者が100名を越えたとか、最高気温を更新したとかそんなニュースばかりが流れる季節



座ってるだけで体中、滝のような汗が流れる


……そんな季節なのに



『…ねえ』

「んー?」


『暑いんだって』

「俺はまったく暑くない」

『わ・た・し・が!』

「うるせェなぁ。
あんま騒がしいとその口塞ぐぞ?」

『……わかったよ…』


私の彼氏でもあり、万事屋銀ちゃんの店主でもある男、坂田銀時はこんな季節のなか、

私を膝の間に座らせて後ろから抱きついて片時も離れない大バカヤローなのだ。



どいてとしつこく頼めば、

それ以上のことをしてくるためあまり強くは言えず、(言ったあとの反応が怖い)小一時間、この体勢なのだ




こういうふうにベタベタするのは嫌いじゃない。


けれど



季節を考えてくれ




『…はぁ』

「ため息なんかついて、そんなに銀さんとくっつくの嫌なの?」

『……いや…じゃなくて暑いんだよ』

「じゃあ一緒風呂入って汗でも流しちゃう?」

『いいです、このままで』


とんでもないことをいう天パに、私はもう自棄でそういった



そんな私をよそに

銀ちゃんは心底楽しそうに鼻歌をうたいながらさらに私を自らの元へ引き寄せた



『…っ…』



あぁ


私、このヤローの腕ん中で熱中症で死ぬんだろうか



そうおもっていれば、頭上から銀ちゃんの声がふってきた。




「尚って不思議だよなー」

『…?なにが…?』



「本当に疲れててしんどくてジャンプすら読む気ないほどダルくてもさ、

尚とこうやってくっついてるだけで、ンなもん全部ぶっとぶ


銀さん、尚のそーゆーとこ大好きだわ」


独り言のようにそう呟いて、離さないとでも言うように、きゅっと腕に力をこめた



………



『…ふ、ふーん』

「照れた?」

『て、照れてねえし』

「へーえ(ニヤニヤ」

『…っちょ…どこにキスして…!!』

「んー?首?」

『バカですか?離れろ!』

「なんで?俺のこと好きじゃねーの?」

『なっ…』

「好き?」


あまりにもしつこい天パに、



『……す、すすきだ!これでいいか!!』


こうやって叫んでやれば。



「知ってる」


耳元でそう囁かれて、キスをされた






君中毒
( イチゴ牛乳よりも好き )









ほんもののバカップル。
子供前でもやるね、きっと




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