――AM11:30 「…ふー……ヒマだねィ…」 勤務中にも関わらず、大きな欠伸をひとつして総悟は平和な町を悠々と歩く 最近は事件一つ起きておらず、めんどくさい執務を抜け出して、かたが今は給料日前。 遊ぶ金など微塵もない どっかのチャイナでもからかってこようか。そう思い足を万事屋へ進めようとしたとき、 ドンッ!! 前からきた何かとぶつかった 『痛ぁーッ!』 「痛ェなァ…」 『どこに目ん玉つけてんだ…ってなんだ、サドアルカ』 「…あ?」 ぶつかった相手の声と喋り方は、明らかにアイツなのに。見た目がいつもと一致しない いや、顔は一緒なのだが明らかになにかが違う 「てめェ、髪どーしたんでィ」 『髪?』 「それに…なんか、 ない胸が余計なくなってね?」 『殺されたいアルカ。"ない"は余計ネ』 「(………)なんか、てめェ男みてぇでさァ」 俺がそういえば、コイツは得意げににやりと笑った 『みたいじゃいネ!!てめーと同じ100%完璧なる男アル!』 「…は?」 現実離れし過ぎた言葉に脳内にはハテナマークが浮かぶ。 理解していない顔をする総悟に神楽は「理解力無いナ、てめー」といいながらこれまでのいきさつを説明しはじめた 『カラクリじーさんトコで変な薬貰ったアル。性転換薬とかゆうやつネ。ま、2〜3時間で戻るらしいアルけど』 「…性転換ねぇ…」 『上萎んだ思ったら下生えてきたヨ』 「女がんなこと言うもんじゃねぇだろィ」 『今女じゃないモン』 「……」 総悟は男になったというコイツを足元から見た いつものお団子がないショートカットの髪 いつものない胸が綺麗にない胸 ……おもしろくない 全然楽しくねェ いつものコイツじゃないコイツなんて楽しくもなんともない 女じゃないコイツなんて… 総悟は神楽の腕を荒々しく掴むとズカズカと歩きだした 『ちょ、オイ!何するネ!!つーかどこ行くアルカ!』 「その体治しにいくにいくに決まってるだろィ」 『嫌ネ!!せっかくヤローの体になったんだからもっと楽しみたいアルヨ!』 「駄目だ。どうしても嫌なら俺が女になる」 『イヤイヤ意味分かんねーヨ』 「うるせェな。さっさと歩きなせェバカチャイナ」 『もーなんなんアルカー、意味分かんねーアルヨー。 つかお前、働いてこいヨ』 ( 恋は男女でおちるもんだろィ ) 沖神大好き。(^p^) 神楽は無事に元に戻りました |