煌く綺羅の夜 | ナノ


▽ 番外編 DOTING 12+α


そして夜。
由騎夜も蓮花も風呂を済ませ、2人は由騎夜の部屋にいた。
蓮花が、由騎夜の部屋で…と言ったから。
「本当に、いいの?…無理してるようなら、まだ待つんだよ?」
どこまでも由騎夜は優しい、と感じた蓮花だった。
「ん?どうする?」
と問いかけてきてくれる由騎夜に蓮花は俯き、由騎夜の上衣引っ張って
「大丈夫、いいよ」
と答える。そんな蓮花を由騎夜は、優しくベッドの上に押し倒した。
そして優しく、啄むような口付けを何度も繰り返す。
その間にも、蓮花の上衣に手をかけ、釦を1つずつ外していく。
釦がすべて外され、その白い肌が露にされた蓮花は羞恥に声をあげる。
「あっ…」
蓮花は両腕で胸を隠そうとするが、由騎夜によってそれは難なく阻止される。
「隠さないで…蓮花のすべてを見せて…」
言うと由騎夜は、また蓮花に口付ける。
その口付けは徐々に下がり、首筋に由騎夜の唇が触れると一瞬、ビクッと反応した。
「蓮花、可愛い…」
そう言う由騎夜の左手は、その膨らみを軽く触っていて…。


それからは、もう済し崩しだった。
由騎夜は常に蓮花の様子を窺いながらも、彼女を歓びに導くことを楽しみとし、己をまたその快感に委ねていったのだった…。
蓮花も最初は少し痛みを感じたようだったが、それほどひどくはなかったらしく…。
由騎夜がそれなりに場数踏んでいたことが、幸いしていたようだった(笑)



今、蓮花は由騎夜の腕の中で何事もなかったかのように、スヤスヤと眠っている。
そんな蓮花を愛おしそうに見つめ、由騎夜も安心したのか
深い眠りに落ちていくのだった…。
――数時間後。
「・・・んッ」
蓮花が目を覚ますと、既に由騎夜は起きていて…。
それでも、昨日のように居なくなってはいなくて…。
「おはよう、蓮花」
そう言って優しい口づけをくれた。
「ん、おはよう、由騎」
蓮花は由騎夜に微笑みかける。
「身体…大丈夫そう?」
「…たぶん、大丈夫そう…」
「そっか、よかった」
と微笑む由騎夜の胸に蓮花は身を寄せる。
由騎夜も応えて、優しく抱きしめる。
そして、2人の声が重なった…。

「「愛してるよ」」


              FIN


オマケ。。。

「…と、いうわけで、緋耶牙・朱璃、結婚おめでとう!!」
"乾杯―!!"
と声が辺りに響く。
蓮花たちのもとに戻ってきた由騎夜は、とても疲れきっていた。
「お疲れ様」
蓮花の言葉に
「もう、絶対、仲人なんてしない」
と由騎夜は答えた。
そう、今日は緋耶牙と朱璃の結婚式。
「あっはっは、ダメだぞ?俺と稚林のときも頼むからな?」
と鎧綺が笑って言う。
「私からも頼みます」
と稚林。
「もう、本当、いい。やらない」
そう言って逃げていく由騎夜の姿がありました。
「蓮花ちゃん、稚林!!」
「「え?」」
ポスっと、朱璃の手から離れたブーケが2人の手の中に。
「次はあなた達の番よ!!」


 <終>

移設20171202




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