オリジナル創作は敷居が高い?



 なんやかんやのうちに、もう2018年ですよ。1年経過するのって、本当に早い。
 サイト開設して12年となりました。干支を一周しちゃったよ。うわーい。
 飽きっぽい性格を自覚している身としては、細々とはいえ、一つのことを続けられるなんて信じられません。でも、読んでくれている人がいるからこそなのかもしれません。ありがたいことです。
 干支も一周して、このコラムを始めてからすでに9年ほどが経過したことも加えて、現在では読んでも役に立ちそうにないコラムを幾つか引っ込めました。改めてスタートということで、ひとつネタを書こうかと思いました。
 
 さて、タイトルはオフラインでJ.GARDENなどの同人誌即売会にサークル参加することで、疑問に思ったことです。
 私は初めからオリジナル創作BLしか書いてこなかったし、これからもずっと一次創作BLメインで続けていくと思います(二次創作は漲ったらやるかもしれませんが)が、たまに話を聞くのです。
『二次創作イベントには参加しやすいけれど、オリジナルに参加するのはなんか敷居が高くて……』
 たしかに、オリジナルオンリーのイベントは、多くありません。多ジャンルの大きなイベントでも、創作BLの島は他に比べるとけっこう小さい島です。
 そんな分野であるオリジナル創作が、そんなに敷居が高いものだろうかと、ずっとオリジナル畑にいた自分はそう感じていました。
 けれど、二次創作イベントにサークル参加や一般参加してきて、色んな人とお話したり萌えを共有してなるほどなーと思いました。
 二次創作は、以前のコラムでも語りましたが、キャラクターに惚れ込み、公式では語られない部分や、こうだったらいいという妄想や欲望を思い切り楽しみ、そして惚れたキャラクターを借りることで創り出すという意味では立派な創作のひとつではあります。
 ですが、キャラクターそのものや設定はすでに公式で出来上がっているものであります。

 キャラクター、設定を一から作り上げる?→無理できない→人気ジャンルの力を借りないでオリジナルなんてできない→敷居が高いよな。

 と、このように考えている人もいるんじゃなかろうかと。
 でも、でもですよ。
 そこかしこに溢れる創作物では、自分の萌えが満たされない。
 オリジナルも含めて、満足するシチュエーションやキャラクターがなかなか出てこない。
 そういった事は、これからもたくさんあると思うんです。
 そういったときです。

『じゃあ、自分で創っちゃえ』と、私は思いきり背中を押したい。

 そりゃ、せっかく作っても、見向きもされなかったらどうしようって不安はあります。この萌えをわかってくれる人がいないなんて……と、嘆きの壁にぶつかるかもしれない。
 でも『この萌えをわかって! このシチュエーションが美味しいって!!!! あたしはこれがいいの!』という切実な叫びは、必ず誰かに確かに届くんじゃないかと、創作を続けているあたしは思うんです。
 というか、そう信じてるから『こんなの、誰が読むんだよ』と時々やさぐれはしますが、それでも自分の脳内で創り出したものを作品として完成させるために書き続けているのだと思います。

 だから、ね。

 そんなに敷居が高いわけじゃないんですよ。誰でも飛び込める世界、ジャンルなんです。

 溢れる萌えが創作という道に繋がったなら、
創っちゃいなよ!

 そして、薄い本創っちゃえ!


 
2018.01.06
サイト12周年を迎えてのコラム

(C)葛城えりゅ


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