どうして、BLサイトを含む同人サイトはブックマークにうるさいのか2
前回のコラムでは主に携帯やパソコンでのブックマークのやり方などについて書きましたが、今回はソーシャルブックマークについて書きたいと思います。
とはいえ、作者自身はソーシャルブックマークを利用したことがありません。私がソーシャルブックマークサイト(主にPC版)の存在を知ったのは、実はサイトにアクセス解析を貼ってからです。
アクセス解析というのは、指定したページにどのくらいのアクセス数があるのかを月別や日別などでチェックできたりするサイト運営者向けのサービスです。アクセス数だけでなく、ブラウザ(携帯の機種別やパソコン) 別の統計やどのリンク先から指定したページにアクセスしたのかまでわかったりします。
私も含めて、このサービスを利用している方々の殆どが単純に自分のサイトのアクセス数の正確な数を知りたかったり、リンク元を知って自分が登録しているランキングサイトでどこのサイトから1番アクセス数があるのかを知りたかったりというのが利用する主な理由だと思います。
上記にも書いているように、リンク元からのアクセス(リファラ)がわかるので、自分が身に覚えのあるリンク元ではないところからのアクセスもわかったりします。つまり、第三者が勝手に他の公開されているWebページにサイトのURLを貼ったのもわかるのです。その中にソーシャルブックマークサイトからのアクセスも僅かにあったりします。
ソーシャルブックマークというのは、別名共有型ブックマークともいいます。つまり、ソーシャルブックマークにて保管されたURLというのは自分以外のユーザーも情報を共有し、そこからアクセスできるというのが特徴です。
ソーシャルブックマークに好きなサイトのURLを保存するほとんどのユーザーが、おそらくは自分の携帯やPCのブックマーク(お気に入り登録)代わりに利用していると思われます。実際にフォレストページ関連のフォレストブックマークというサイトは、そういった内容の宣伝広告をフォレストページのあちらこちらに貼っているのを見かけました。
ですが、よく考えてみてください。情報共有とは、公共性が高いということです。つまり、腐女子だけではなくBLという存在をまったく知らない一般ユーザーや、BLが嫌いだというアンチBLユーザーの目に止まる確率が非常に高いということです。
ソーシャルブックマークに好きなBLサイトを貼るとどういうことになるか。何も知らない一般ユーザーやアンチBLユーザーがそこへアクセスしてしまい、サイトの内容を見て不快に思って、そのサイトを荒らしたりするかもしれません。そして最悪の場合、そのサイトが閉鎖になってしまうという事態に陥るかもしれないのです。
もちろん、大手のソーシャルブックマークサイトでは、ユーザーが個人的に楽しむために非公開設定ができるようにもしています。
BLサイトの中では、非公開設定ならばソーシャルブックマークOKというサイトもあります。ですが、公共性の高い所にたとえ非公開設定でも、自分のサイトが掲載されているということが嫌だという管理人も多いようです(私もその一人です)。
自分のサイトがソーシャルブックマークに掲載されていた場合、サイトの管理人は何もできないのが実情です。なぜなら、登録したのは第三者である閲覧者であり、ソーシャルブックマークの運営側に連絡したとしても、違法性がない場合は個人的な理由として運営側は削除してくれないのです。ですから、サイトの管理人からは公共性や情報共有の高いソーシャルブックマークに登録しないでくれと、規約や注意書き等で呼びかけるしか方法がありません。
好きなサイトの小説やイラストをいつまでも楽しみたいのなら、気軽にソーシャルブックマークを含めたWebサイトやページにブックマーク代わりにURLを貼るという行為は避けるべきでしょう。
誰がどんな所から見ているのかわからないというのがネットです。そのことを常に頭に入れてWebを利用することをお願いいたします。
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