好きといわないで
##amz_4871825485#S#
おススメ度★★★★★
リーマンものとしても、もちろんお勧めの作品ですが。
この作品の主人公は、幼児虐待を受けたせいで心に大きな傷があり、いわゆる愛情というものがどういうものか理解しきれていないところがあります。
そして、いわゆる暴力に対して無自覚に身体がこわばって何もできなくなるというトラウマも抱えています。
最初はそういうところを誤解して、主人公に想いを寄せる上司は、彼に乱暴をはたらいてしまいますが、主人公を少しずつ理解していくにつれて、まるで贖罪のように彼に尽くします。
主人公に、そんな上司の想いは届くのでしょうか?
タイトルは、主人公の痛いまでの心の叫びです。
どうして、主人公がそう言わざるをえなくなったのか、読み進めていくうちに胸が痛み、彼の幸せを願わずにはいられなくなります。
Copyright Notice (C)Eryu's Bookshop/Eryu Katsuragi Since 2006
All Right Reserved.