君を見てきて3年間。
甘酸っぱい気持ちになったり、胸が刺されたように痛い気持ちになったり、
いろんな気持ちを教えてくれた君。

いや、君はそんな気持ちを教えてないよね・・・・私がただ君を見てきてその気持ちを覚えただけ


今日は卒業式
この3年間でいろんな思い出が出来た。
一番の思い出は・・・・やっぱり君に初恋をした思い出かな?

相手はあの有名な仁王君・・・
最初はこんな人は絶対に好きにならないと思ったけど。。
なぜだろうね〜
君と喋って、いろんな君を見て好きになったんだ
いつも挨拶してくれたよね?
いつも話しかけてくれたよね?
相談にも乗ってくれたよね?
たまに私に悪戯をしたよね?

その全部が好きになったの・・・・
だから今日、君にさよならを言うよ・・・・


「あっ仁王君wおはよう♪」
「おはようさんっ」

うわ〜周りにたくさんの女子がいるっ
いつ話せるかな?

「おっ絵梨架じゃん」
『あっ丸井君』
「どうしたんだよぃ?」
『っ!?えーっと・・・・』
「??あっ・・・・(もしかして・・・・)」
『何でもないよっ!///』
「ふ〜ん。(やっぱり)」

卒業式が終わった後なら大丈夫かな?
うんっそうしよ。。
できれば卒業アルバムに仁王君に何かメッセージを書いて貰いたいな〜
それが出来たら嬉しいのに。。


「卒業生、起立!」

――・・・・本当に今日で卒業してしまうんだな〜。。
前には仁王君の背中が見える、銀髪だからすぐに探せる。
――・・・仁王君とは違う高校・・・・でも結構近いから会おうと思えば会える。。
でも私達はただの友達。。そんな関係なのにわざわざ仁王君の所に来たら困らせるからね。。
はぁ〜もっと中学高生活が長ければな・・・もっと楽しい思い出が出来たのかもしれない。。

私はまた仁王君の背中を見た・・・それだけなのに胸がドキドキした
そして締め付けられた・・・その意味は悲しみが混ざっている。。
今日で最後なのかもしれないと・・・そう思っただけで涙が出てくる

今後悔したよ・・・君に告白しとけば楽だったのかもね。
そして今頃こんな気持ちにならなかったのかもしれない、
けどいいんだっ・・・初恋の相手で君を好きになった事――・・・・それだけは後悔していない


「絵梨架!」
『うん?丸井君?』

今はちょうど卒業式が終わった頃
私はただボーっとしてたら丸井君が話し掛けてきた

「これっ!シクヨロ☆」

っと丸井君は私に卒業アルバムを渡した

『あっじゃ私のも書いてよっ』
「あったりめぇーだっ!」

私は丸井君に卒業アルバムを渡した
えーっと、何て書けばいいのかな?

≪今まで楽しかったよ。そして今までありがとうねっまた会えたら会おうね≫

これだけでいいよね?

「おっサンキューな☆」
『うんっありがとうね』

丸井君からは、

≪今まで楽しかったぜ!またあのクッキー作って俺にあげれよぃ!!≫

アハハッ何か丸井君っぽい・・・・また会えたらいいな。。

その後はいろんな友達に卒業アルバムに書いてもらった、もう今は一杯っ!
――・・・・でも私はこれ以上にただ君の一言だけが欲しかった・・・君はどこにいるの?


「絵梨架っ仁王君さっき教室にいたそうだよ!」

っと一人の友達が教えてくれた

『ありがとうっ!行ってくるね!』

このままだと後悔してしまう・・・だから君に伝えに行くよ。。
私はただ教室に向かって走った

『はぁ・・・はぁ・・・』

疲れた〜〜。。
今は教室の前・・・あの影は絶対に仁王君だ
でもほかに誰かいる・・・

「わっ・・・私ずっと仁王君が好きでした!///」

えっ・・・もしかして・・・・仁王君って告白されているの?

「――・・・・すまん。。ほかに好きな奴がいるんじゃ・・・」

ドキッ

「――・・・うん、じゃっ・・・じゃね!」

その女子は私がいる反対のドアから出て行った、
走っていたからか・・・あの人泣いていたようにみえた・・・
私もあの子みたいになるのかな?
何か答えがわかっているから告白する勇気がなくなった・・・・

よしっいつも通りに話し掛ければいいんだよっ!

「盗み聞きとは悪趣味やの〜」
『えっ!?』

っと目の前には仁王君の顔が――・・・・・いつの間に・・・

『ちっ違うよ!これ、仁王君にも書いてもらいたくて・・・』
「うん?あ〜別にええぜよ」

私は仁王君に卒業アルバムを渡した
いつ言おうかな・・・・・早く言って家に帰って思いっきり泣きたい・・・・

「俺のも書いてくれるかの〜?」
『えっ・・・う・・・うん。。』

っと私の手には仁王君の卒業アルバム・・・
私のとまったく一緒なのに、何だかこれだけが特別に見えた・・・

「絵梨架の一杯じゃの〜」
『あっごめん、書く所ない?』
「この小さい所でええかの?」
『うん!別にどこでもいいよ!』

っと仁王君はペンを取り出した――・・・・・そして・・・

パチッ

目が合った・・・

『えっ!なっ・・・・何?』
「――・・・・何でもなか・・・」

――・・・・私は仁王君の卒業アルバムを開いた・・・


あの時目が合ったのが気になった・・・
まず、仁王君のアルバムも一杯じゃん。。半分以上は女子からだ・・・
皆の字可愛いな〜。。そして一部の子は『好き』っと書かれていた・・・

――・・・・私もここに好きって書こうかな?

隣に名前書いたらわかるし・・・
いちょう気持ちを伝えた事になるから後悔はしないと思う。。
――・・・・そうしようっ

「ほれ」

っと仁王君が私のアルバムを返した・・・って早く書かないとっ!

『あっありがとう!ちょっと待ってね!』
「別にゆっくりでええぜよ・・・」

ドキッ

――・・・・窓から射す太陽の光が眩しいのか・・・それとも仁王君の笑顔が眩しいのか・・・
私はアルバムに視線を向けペンを握った

≪好きでした。絵梨架≫

ただこれだけを書いて仁王君にアルバムを返した
私は何だか目が熱くなって涙が出てきそうだった
だからなるべく笑顔を作って、最後の時間を大切にしようと思った

『仁王君は何を書いたの〜?』

っとアルバムを開いた瞬間・・・

バッ

腕を止められた・・・

「今は見るんじゃなかっ――・・・・家に帰ってから見んしゃいっ」

えっ・・・・何を書いたの?

『じゃっ!私のも家に帰ってから見てよ!』

≪好きでした。≫

この字はもうあのアルバムからは消せない・・・でも後悔はしてない。
そして私は仁王君にさよならを言って教室を出た


『・・・・・うっ・・・・。。』

教室を出た瞬間涙が出た――・・・・・胸が締め付けられていて苦しいっ・・・
またこれからもずっと毎日会いたいよっ・・・・でも後悔はしないっ

そして・・・何故かアルバムが気になった・・・

「――・・・・家に帰ってから見んしゃいっ」

あの言葉が頭にリピートされた・・・どうせもう会わないのだから今見てもいいよね?
私の腕は呪文にかけられたように動いた・・・・そしてアルバムを開いた

――・・・・・・そこには・・・


〜仁王視点〜〜

俺は絵梨架が出て行って、何故か光がなくなった世界に来たようじゃった・・・・
――・・・・ずっと絵梨架が好きじゃった・・・
けどこんな俺じゃ・・・絵梨架はいい奴でどんな人にも優しかった・・・
絵梨架が俺を選ぶわけなか・・・ほかにいい男ならたくさんいるからの〜。。
じゃから後悔はしたくなかった・・・
さっき絵梨架のアルバムにただ一言と名前だけを書いた

≪好きじゃった。仁王≫

この気持ちが伝わったならええんじゃ・・・これで諦めるかもしれんからの〜
じゃが・・・時間の問題じゃ・・・いつになったら絵梨架を忘れられるのだろうか・・・
――・・・・忘れられる自信がなか・・・

そして、何故かアルバムが気になった・・・さっき絵梨架は何て書いたんじゃろうな?
あいつの事じゃ・・・≪今まで楽しかった≫とか≪また会おうね≫とかじゃろっ
けど、それでも気になった・・・もう会わないから別に見てもええよな?
っと俺はアルバムを開いた・・・

そこには・・・・


〜絵梨架視点〜〜

『絵梨架!』
「にっ・・・・・仁王・・・?」

私はアルバムを見てしまった
そして仁王がドアを思いっきり開けてまた仁王と会った
もう会わないと思ったのに・・・・けどそんな事よりアルバムの事が気になった・・・・
そこには・・・・

≪好きじゃった。仁王≫

ただそれだけが書かれていた。
けどこれは私が一番求めていた言葉・・・
友達からのメッセージなんて目に入らなかった
隅っこに書かれた字であんな一言なのに、ほかの友達以上に嬉しい言葉が書かれていた・・・
嬉しくてまた涙が出てきた・・・・

『ごっ・・・・ごめんっ。。見てしまった。。』
「っ・・・・///俺も見たぜよ・・・・」

っと仁王は何故か顔を隠している

『じゃ・・・!!///』

もしかして私の気持ち伝わった・・・?
やばいっ///恥ずかしいっ///

「――・・・・絵梨架」

っと何故か仁王に抱きしめられた

『えっ・・・・・』
「好いとうよ」
『!?///』

しっ・・・心臓がバクバクして仁王にばれそうっ///

『わっ・・・・・私・・・私も・・・・好き・・・だよ///』

やばいっ幸せすぎて・・・・やばいっ///

「はぁ〜良かったぜよ。。」
『私も良かった。。』

っと仁王は更に強く私を抱きしめてくれた
――・・・・今は後悔なんてまったくしてない・・・・神様ありがとう。。

チュッ

『えっ・・・・・!?//////』
「隙ありぜよw」

こっ・・・・この詐欺師がっ!!


こんな私達だけどうまくいっている、高校に入っても毎週会っている
あの時のさようならの言葉は何故か・・・愛の言葉になっていたね


よならの言葉はの言葉へと



-あとがき----------


最近手ブロにハマってやばいっす><w
リクがあるから小説は休むかも。。絵も見に来て下さると嬉しいです!!!
ってか何故今頃卒業って????
フフフッwwwwww(((うざい
私の友達なら知っているかもねwww
ではこれからも頑張りますので応援よろしくお願いします^^


2010-6-2





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