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*以下お礼文です。




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すぐに泣いたり怒ったりする所が、子供だと思う。

考えてることは全部顔に出てるから嘘が付けないし、隠し事だって下手くそだ。

人の思考を読まないから、何でも額面通りに受け止める。
人が口に出す内容なんて大概は実際に思ってはいないことで、本音はいつだってその裏側にあるってことを分かっていない。

だから、ガキっていう俺の言葉を真に受けて――ほら、今だって泣いてんじゃねえか。

だって、しょうがねえだろ?
思ってる事全部口に出したら、お前が好きだって事しか言えなくなるじゃねえか。

俺だって素直じゃねえけど、でも分かり易いとは思うぜ。お前以外は皆気付いてるんだからな。

気付かないお前が悪いんだよ――



「……ほら、もう泣くなって。ほんとガキだな、おめーは」

「……子供じゃ、ないもん」

「んなくっしゃくしゃの顔して泣いて、何言ってんだよ」


涙でベタベタになっている頬を、指でぐいっと拭ってやる。

潤んだ瞳で見上げるその表情が、どれだけ俺を煽っているのか、きっとお前は分かっちゃいないんだろう。

でも、それでいい。
計算も打算も何もない、真っ直ぐなお前だからこそ惹かれたんだし、大切にしたいと思う。

人の心にするりと入って、太陽のように照らしてくれる。
ころころと変わる表情が微笑ましくて、ついからかいたくもなるけど――本当はいつだって、その笑顔を見たいと思う。

ガキだのなんだの言ったって、これだけ惚れてるんだから――本当はそんなこと欠片も思っちゃいねえって、少し考えれば分かりそうなものなのに。


「いいんだよ。俺は、そういうお前が好きなんだから」

「……え?」

「何回も言わせんじゃねーよ」


白く透き通ったリディアの頬が、みるみる朱に染まっていく。

そんな顔されたら期待しちまうんだけど、こいつは分かってるんだろうか。

だから、早く気付けよ。

俺がどうしようもなく――お前が好きだって事をよ。




end.


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