「緊急ミーティングやんでー」


昼休み所変わってテニス部部室にはレギュラーが集められていた。



「今日は名前に近寄る輩を抹消すんぞ計画について話し合います」
「おいいい!!ちょい待てや!!」
「何やねん謙也。意見あるんやったらちゃんと挙手してから発言せなあかんで」
「ちゃうわ、抹消計画ってどういう意味や。それお前の個人的な願望やろ」
「謙也、これは白石だけじゃなか。俺も含めての願望ばい」
「余計タチ悪いわ」
「お前はノリが悪いで」
「ま、まぁ落ち着いて。取り敢えず話聞こう、な?」

銀に宥められ椅子に座らされるも謙也は納得がいかない様子。しかしそれを気にも止めず白石は話を進める。


「皆も知っての通り、名前に近寄ろうとするやつは俺と千歳で目を光らせて牽制してきた。けど今回その監視網を掻い潜ったやつがおる。小春」
「まかせて蔵リン。名前ちゃんに近付いたってのが4組の中山くん。サッカー部キャプテンで成績優秀、女子にも人気があるわ」
「名前って意外にモテるんやなぁ」
「そりゃそうや、なんせ俺の妹やからな」
「部長のシスコンキモいっすわ」
「アホか財前、シスコンは禁句や!!」
「ま、一氏先輩にはドン引きやから安心して下さい」
「財前んんん!!」
「二人ともちょっと黙っといてくれるか」
「で、表向きには凄い素敵なカンジやねんけど、実は裏で女の子にだらしないってとこがちょーっと気になるとこやね」
「ということや」
「その前に白石お前、小春をこき使いやがって何様じゃ」
「黙れ一氏」
「こ、小春ううう!!」
「名前ちゃんが毒牙にかかったらどないすんのよ」
「というかそれやったらもう千歳先輩の毒牙にかかってますやん」
「財前んんん!!」
「俺は千歳を認めてるわけちゃうからな」
「今そんな事言ってる場合じゃなか」



話が脱線して、かつ数名が戦闘態勢を取り始めたことに危険を察知した銀が軌道修正をする。
もし彼がいなかったら不毛な争いを繰り広げた挙句何も決まらないまま確実に昼休みが終わっていただろう。


「それで具体的にどうするかの案はあるんか?」
「それやねんけどな、一先ず中山絞めよかと」
「アカンやろ!!」
「何やねん謙也、やから発言は挙手してからやで」
「いつまで引っ張んねんそれ。って、ちゃうわ!!お前暴力は不味いやろ。大会も近いのにそんなん…」
「大丈夫や、ちょっと精神的圧力を掛けてみるだけやから」
「それやったら俺がイタメとか送りますよ」
「流石財前は話が分かるわ。やっぱり次期部長はお前しかおらんな」
「手組んだら最悪やこのコンビ。再起不能にする気や」


「つーか中山もアホやな。名前には千歳おるし白石も付いてくんの普通分かるやろ」
「ここは一つ目の前で見せつけた方がよかと?」
「それは許しません!!お兄ちゃんは許さんからな」
「だからそれは」

『♪〜』

再び揉めそうになったところで急に着信音が部室中に鳴り響く。


「ミーティングの時はマナーモードにしとかなあかんやろー」
「あ、ウチやわ。ごめん…ん?」
「どないした小春」
「大変やで!!中山くんが食堂におる名前ちゃんに接触してんて」
「何やと、っておい白石!!千歳も!!」


「「待ってろ名前ー!!今行くからな!!」」





「あ、ちょ…。蔵リンら行ってもたけど解散してええんやろか」
「ええんちゃいます?どうせあの人らもう戻って来んやろ」
「ホンマなんの為に集まってん…」



ツッコミ要員は多めで
(じゃないと制御できません。)

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四天は喋り出すと会話文だけがひたすら続いてしまう上に着地点が見つからないっていうどうしようもない状況に陥ります。




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