教団には世界各国から人が集まってきてるからそれぞれ個性的でとっても興味深い。その中でも一際興味を惹かれるのは…。



「かーんーだー」
「チッ」
「(し、舌打ちされた!!)お、おはよう今日も相変わらず美人だね」
「てめーは相変わらず鬱陶しいな」



面倒そうな表情をするその顔も堪らなく素敵なのはエクソシストの神田ユウ。ここでは珍しい日本人ってこともあって私はこの男のことをもっと知りたいし触りたい。あわよくば解体してみ……ゴホン。つい研究者の本音が。でも私はコムイ室長みたいに他人に迷惑をかけるのがダメだってことは知ってるから研究対象である彼の了承を得てからいろいろと、実験的なこととかしたいなーって。だからまずはお近づきにならないといけないんだけど、このデレが全く見えないツンデレな神田はなかなか受け入れてくれない。くそー照れ屋さんなのか。



「おい顔にやけてんぞ」
「うわわっ」
「変なやつ」
「あ、ありがとう」
「褒めてねぇよ」
「いやもうなんか全てがありがたいの」
「お前ホントに大丈夫か?」



ちょっと白い目で見られたけど神田が私を見てくれてると思うと、心臓が。それに私の心配まで。やばいどうしよドキドキし過ぎて熱い。



「名前…?」
「だ、だめムリ」
「お、おいしっかりしろ!!」



神田が私の名前を呼んでくれた。その現実を受け止めるには少々私の頭はキャパ不足だったようで、もう腰が抜けた。と思ったら神田が私を支えてくれたらしい、地面とキスするのだけは免れた。あ、クールビューティな神田のことだからさぞかし体温も低いのかなーって思ってたけど意外に暖かい。にしてもやっぱ神田って綺麗な顔してるなぁ。私より睫毛長いし、アジア系にしては鼻高いし、肌ツルツルだし……。……………ん?神田が綺麗なのは当たり前だけど、あれ、近くない?



「ぎゃぁぁぁあああ!?」
「んだよ、驚かすな」
「な、なんで、ちかっ。てかお姫さま抱っこって」
「医務室行くんだよ、ふらついてるし(いっそ入院でもしてくれればありがたい)」



神田が、今まであんな拒否しまくりだった神田が!!これはちょっと進展したととっていいのか。私はポジティブシンキングがモットーだから前向きに理解するからね、とりあえず軽く身体開いてもみてもいいですか?


アイしてます、壊したいくらい



「病人装ってオレを殺す気か!?」
「え、じゃあ薬の投与あたりからでいい?」
「ふざけんな」








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