珍しく、早起きをして無駄に
早く登校した苗字名前です。

道場の鍵を職員室で貰わないと…
職員室に入ると目に入ったのは
先生たちの出席札。
あ、はじめ君来るの早い。


「苗字。」

「あ、土方先生。」

私は引き止められた理由を考え、考え抜いて…

「お前、昨日はどうした?」

きのう…きの…

「部活来なかっただろうが!!」

サーッと効果音が出るように血が引くのが分かる。

「すみません!!今日は行きます!心頭滅却して行きます!」

そういえば…千鶴って

「まぁ、お前が部活休むってのも珍しいな。なにかあったのか?」

土方先生とお付き合いしてるんだったよね。

「お、おい?苗字??」

千鶴って仏のようなひろーい心もってんのかなぁ。

「土方先生!」

「な、なんだいきなり」

千鶴を泣かせないように

「ふぁいとってやつですね。」

「おっおぉ…部活頑張れよ。そういや、斎藤がお前のこと探してたようだぜ?」

「え。そうですか…なんか、はい。行ってきます。」

土方先生がその時に、
「また同じようなことしてやがる。」
と、微笑ましく背中を見送られたことに
私は気づかなかった。

向かう先は、彼のいる研究室。
心臓が飛び出しそうなくらい
鼓動の音が身体を巡る。

ノックをしようとすると、

「苗字?」

後ろにいたのは

「さ、斎藤先生。」

「話したいことがあるのだが、良いだろうか。」

「は、はい。」

そして、教室に入る。

「先日は、すまなかった。」

「はい?」

この人が謝るようなことがあっただろうか。

「強引に話を進めてしまった故、苗字に不快な思いをさせたな。」

「あ、あの…」

「許してはくれないだろうか…」

「斎藤先生、そのことはもう大丈夫です。先生に相談したいことがあるんです。」

「俺にか…なんでも言ってくれ。」

「斎藤先生、のことが…好きなんですが…どうしましょう!!」

「は??」

思い切って言ったのに…

第一声がそれって…

へ、へるぷみー!!!



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