「沖田先生ー。」 「苗字さん、昨日は面白かったね〜?」 え。 面白かった?? 「はじめ君に告白されたんでしょ?」 この人はニコニコ?ニヤニヤ?しながら何を言ってるんだろう。うん。 って、 「おぉ〜っきたせっっせんせぇい、いっイッタイナゼ…」 「随分理解するまでに時間がかかったね?ほら、人に指を差さない。」 あはははって笑ってるよ。 なに。なんで。どうして。 「なんで?って顔してるね。昨日、タオルを剣道場に置いてきちゃってね。戻るときに見かけちゃったんだ。」 「な、なるほど。」 「安心しなよ。他の人には喋ったりしないからさ。」 それは、ありがたいけど。 「で?」 「なにがですか?沖田先生。」 「返事。君はしないの?」 「うぅ…。いや。その、好きとか分からないんですよ。」 「ふーん。付き合っちゃえば??」 ナンデスト?? 「いや、先生軽くないっスカ?」 「僕はそのほうが面白いと思ってね?」 「さいですか。」 「うん。苗字さんは他に好きな人いないの?」 「いないですよ。あれ以来考えたことなんてなかったんです。」 「あれ以来??」 「あ…あれはアレですよ!!」 あぁ、顔が熱い! 「うん。百面相しないで言おうか?苗字さん。」 ひぃ。沖田先生ってはらぐr「ん?なにその顔は。」 「すみませんでした。はい。」 敵に回してはいけない人だ!! 「で?あれって?」 「えっと、私は、はじめ君が斎藤先生が初恋なんです。それ以来は好きな人とか考えたことなくて。」 私、今とんでもなく顔が紅い。熱い。 「だってさ、はじめ君?」 ガラガラっ 登場したのは私の初恋の人でした。 人の苦労は蜜の味。 prev next back |