「全面的に応援してあげるからね。」 沖田先生に言われて、トボトボ教室に戻る。 確かに、あの言葉は はじめ君は私のこと好き…みたいな いや、勘違いかもだけど。 私の気持ちは、 はじめ君のことは好き。 だけど、恋愛対象としての好きとかそーゆうのは、今は分からない。 ずっと離れていたわけだし、なにより彼は先生。私は生徒。 「名前ちゃん。大丈夫??なんだか疲れてるみたい??」 ああ、天使?女神? 癒やしがいる!! 「千鶴ー!!私の女神様ー!!」 「きゃぁ!?名前ちゃん?」 ダッと駆け出し、千鶴に飛び付く。 落ち着くわぁ… 「ねぇ、千鶴。千鶴って好きな人いないの??」 「え!?急になに名前ちゃん!!あ、ほら昼休み終わるよ?」 「ちっっ。」 「名前は女の子だろ〜?舌打ちつくなよ。」 「うるさい。宿題忘れの平助。」 「名前扱いひでぇ!!今日の部活は勝ってやるからな!」 「はいはい。」 「席に着け。授業を始める。」 「っっ……!?」 そっか、次の授業って はじめ君だったんだ。 スーツビシッと決めてかっこいいな。 研究室でのことが頭から離れない。まだ、あの約束を覚えていたなんて。あれって、私のこと好きみたいに言ってるようなものだよね…。いやいや、違うかもしれないし。 そういえば…… まだ、剣道やっているのかな。 幼い頃の私は、はじめ君の後ばかり追っ掛けて、憧れていて… 私もいつしか、剣道をやり始めた。 そんなことを、考えているうちに 放課後に…。 全く授業が集中できなかった。 「千鶴!一緒に部活行こう?」 「うん、名前ちゃん。」 千鶴は剣道部のマネージャーをしている。 「なんだか、今日の名前荒れてないか?山崎君。」 「そうだな。なにかあったか知らなか?雪村君。」 周りには、へばる男子部員。 全くだらしない。 「次!!誰??」 「僕が相手しようかなぁ〜」 『沖田先生!?』 「いいですよ!勝負しましょう!」 「負けても知りませんよ??」 さっきの仕返しといきましょう。 prev next back |