*原作や史実と多少異なるのでご了承ください。



never-chaning feeling(前編)



江戸に向かう彼に
ついて行くことができなかった。
それは、数日前に遡る…



近藤さんの道場で
私は稽古に励んでいた。
女の身でなんて、言われるけど
ここでは、そんなこと気にならない
私の大切な居場所。

それに、私には守りたい人がいる。

「名前」

そんな事を考えていた時に
呼ばれたので、びっくりする。

「っ…一君?」

「名前、話したいことがある…」

「うん?なに??」

彼は真面目だけど、こんな
真剣な顔で言われたのは初めて…
一体どうしたというんだろう。

「ここでは、話しずらい…移動しても良いか?」

そして、近くの境内に
移動した…

「名前と出会って随分と経つのだな。」

「うん、そうだね…」

その話しを切り出した一君が
言いたいことが、なんとなく
わかって、周りの噂でも
聞いていた。

京都が政治の中心となり
尊皇攘夷の過激派が暴れて
大変らしい…

一君たちは京都に向かうのだ。

「ねぇ、私は…」

「名前には笑っていてほしい。」

震えた声でそんなこと、

「なにも聞きたくないっっ!!!」

お前は邪魔だと、いらないなんて

私は聞きたくなかった…



次の日、私の大切な場所は
いなくなっていたのだ…



「今頃、どうしているかな…」

どれだけ、他のことに熱中しようとしても、どうしたって彼のことを考えてしまうのだ。

「自業自得、かな…」

私は逃げてしまったのだから…

「名前ちゃん!?どうしたの?」

「えっ千鶴ちゃん…」

彼女に言われて、私は涙を流していたことに気づいた。

「私で良かったら、聞くよ?」

優しい彼女の声で、泣くことを我慢できなくなり、私は親友に縋る。


ーーーーーーー


「斎藤、良かったのか?名前を連れて行かなくて?俺は名前の腕は信用してたんだぜ?」

「土方副長…。いいんです。名前には他に道があります。」

「まっ、京都に着いてから、こんな話しはすることじゃなかったな。すまなかった。」

「お気遣い痛み入ります。」


俺は、彼女には
名前らしく笑って
幸せに生きて欲しい…
そう、願っているのに
何故、心は
晴れないのだろうな。

俺は名前に心底
惚れていたのだろうな…

彼女がいない喪失感を埋めるように
空を見上げた。


To be continued…



あとがき
一君追っかけるぞー!!!!な
夢を書いてみました。
初の土方さん。千鶴ちゃん
む、難しい!!!!
主要な人物なのに、どんだけ私は
沖田さんや斎藤さんプレイ
してるんでしょーかねぇ←
皆様は何回プレイしました?
私は指が足りないぐ←
失礼致しました。
次回完結させますので。
お読み頂いた方
誠にありがとうございます。

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