好きなもの


今日は洗濯日和だなぁ…
あと少し、頑張ろう。

残りの洗濯に手を伸ばした私に

「名前ちゃん!」

声をかけてきたのは
新選組1番組組長の沖田さん。

「どうしたんですか?組長」

「あれあれ〜、今は2人だけなんだから、そんなふうに呼んで欲しくないなぁ。君には」

「あ、」

実は私たちは恋仲なのです。

「そ、総司さん」

「うん!よくできました。」

そう言って、私の頭に手を乗せて
ぽんぽんと優しく撫でてくれる。

「そういえば、どうしたんですか?」

「ん?あぁ、そうだった。」

懐から包んであるものを
開き私に差し出したのは
キラキラとした小さな星。

「金平糖!!」

「近藤さんからもらったんだ。僕と名前ちゃんで食べなさいって」

「近藤さんからですか!後で御礼を言わないと!」

「総司さんは金平糖好きですものね。」

「うん!好きなものが揃ったわけだし…」

揃った…?

顎に手を添えられ

「っ!?」

口に金平糖を入れられる。

「美味しい?」

首を下に降ろし顔を上げると
そのまま…
口と口が重ねられる。

「キスするときは目を閉じないの?名前ちゃん??」

悪戯をするような顔で
尋ねられたので、目を閉じると
接吻の雨が落とされる…

「美味しい…ごちそうさま。」

あぁ、洗濯物はもう暫くしたら
しっかり干そう。

土方副長に怒られませんように。


end



あとがき
べたな甘いものを
作ってしまいました。
うわあ…
沖田さんの好物は金平糖
ということで一度は
出してみたかったんです。
如何でしょうか?
ご覧になって頂き、誠に
ありがとうございます。



prev next
back




















「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -