片恋を尊ぶ、とある貴婦人


今、愛しさが指先から君へ伝わる

純情可憐なお年頃

溜息すら目眩にすり替えて

絶望すら希望にと誤魔化して

君が全然足りない

何度嘯いてもまだ

吐き出した言葉が君の唇で唾液に埋もれてしまった

沢山置き去りにしてきたものを拾いに行こうか

拝啓、浮気性の貴方へ。

恋文は胃の中だよ

こちらを向いて笑ってよ

血に濡れた欲情

初恋の弔い

最後の恋に君を選んだ理由

だらしないと君は言うけれど

いつまでも子供だと思わないで

近づけば近付くほど君が遠い

恋愛史上最大級の驚き

A→Zの観察結果

留守録に「アイラブユー」

もう止まらない

涙を舐めると失恋の味がした

取り急ぎ明日までに君を僕のものにすることを決めた






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