樹木葬



もしもの仮定の話にしておいて


この体が腐り果てていずれボロボロになって


瞳を開くことも出来なくなってしまって



貴方の顔さえ見ることが儘ならぬなら





私は土に還りたい


如何か 枯葉の上にそっと身体を置いて

虫が私の腕を這っても それを追い払う事なく最後まで見つめていて


雨はやがてこの身を浸食する ように降りしきり


土はいずれ私のすべてを呑み込んで



そして溶かしてくれるでしょう


あなたの手の暖かさを忘れないように 最後にその手で頭を撫でて



もしも私がそうなったなら



私は森とひとつになりたい





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