Malheureux





鏡に映った私は惨め
ずぶ濡れでそこに立っている


足元に滴る水滴は天上の蛍光灯を反射して 濁る


あなたが最後に残した分で小さい言葉はもう消えて


張り付いた嘲笑を浮かべながら最初の出会いを反芻するの


別れの言葉を口にするには未だ早過ぎるでしょう

もう少し此処に居たかった

然しもう往かなければ

またもや出遭う日までこの言葉は言えない




だから如何か貴方にこの気持ちさえも沈めてしまおう





たとえ私が死んだとしても。



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