煙草



貴方の美しい喉から煙草から吐き出された煙は宙に消えた

私が嫌いなのを知っている癖に何て傲慢なの
誇らし気に此方を視る貴方の目が憎い


その白い手が伸ばされば要らぬ事象は 灰に消える

黙々、立ち行く靄
肺が黒く犯される


総て水に流し込んで溶かしてしまうか


壊してしましたいのは貴方でも私でもないの



ただ有害な、暗い眸。



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