掌の上で消えた恋



試行錯誤の果て

濡れた頬に口付けを

血潮に燃ゆ

君を落とすには忍耐と根気が必要だ

勝てば官軍、負ければ貴方のもの

痙攣する背に爪痕を

夜道にご注意

勿忘草の花言葉

私達のこれからを物語る

結んだ口から泡のように零れた

あいに冒された魔物

触れ合いを危ぶむ

ただ痛みだけが聳え立つ

芳しく鳴いておくれ

君の舌は甘い匂いがする

鼓動だけで瀕死

花葬をしよう

全てが打算ではないけれど

心地よい体温

薄まる唾液

あの海を見に行こう

秀才が犯した決定的なミス

恋心の軌道修正なんて出来ません

鬼さんこちら、手の泣く方へ

終に眠る

黄昏の迷い路

何もかも忽然と消えた

お嬢さん、俺と恋をしてみませんか

腥い下心

理想と現実はいつも激しくずれている

仔猫に悪戯

ひりつく胸に錠剤を

藍闇の境界線

計画的に、幻惑的に

この世界が終わるまで

吐き気がするほど甘い日々






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