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マフィアと私






『ふふふ〜んぬふ〜ん』






奇妙な鼻歌を歌いながら歩く私はミルフィオーレのボス、白蘭の世話係。
あ、本当は違ったんだけどいつの間にかそうなったんだよ

今日は、このイタリアの街で散歩。基地の中にずっといるのも暇だから宛てもなくぶらぶらするのもたまには悪くないよね!
白蘭怒るかなー黙って出てきたし。まあ良いよね、そこらへんの何か拾って帰ってあげよう。きっと喜ぶから





そう、この時はまだ普通だったんだよ。
それが何でこんなことになっちゃったのか…。自分の運の悪さには涙が出てくる。泣かないけど。むしろ笑ってしまいそう

何があったかって?




拉致られました。





のーん!!!






『いったー!』

頭を何かで殴られ、油断していた私は気絶したんだよねー

そして数分前に目を覚ましたそこは、薄暗い場所で狭かった。ご丁寧に縛りつけられてます。
「目ぇ覚めたか、女」



『?あなた達、マフィアですか?』
怖がった様子もなく間抜けな聞き方をした名前に気分を害したのか銃を突きつけてきた。

「だったら何だあ〜?」



ナニ?何ってー







──私もマフィアだから




あーあ、可哀想な犯罪者さん達(←)

まあ奴らもマフィアなんだろうけどねー
『狭いし寒い…。私売られるのかなー、うーん殺されるのですかー?
嫌だなーですよ。あ〜何か食べ物ありません?おなかすきましたー殺られる前に死にそうです!良いんですか餓死して!!嫌なら早く飯!!』


「あー死んでいいぞ。つかこの状況分からねえのか!?お前の頭はスッカラカンかコラッ!!殺されてえのかてめー!

それに…コホン──まだ考え中だ。」


おいおい、なーにが考え中だよこんにゃろ。この名前ちゃんを何だと思ってんだか!まったくもう!

「口に出てんぞ」

何!私としたことが…!声に出すなんて。困ったなあ。怒らせたらいけないのに。とぼけとけ!はは



『……えーおっさん被害妄想ですか?可哀想ですね〜』

言った瞬間すれすれの所に発砲された。名前ちゃんびっくり



……せえぜえ殺されない事を『祈ってください』あ゛?」



───ブツ…ザクッ

「おまえどうやって『手錠とったかって?壊せばいいじゃないすか!』


「外せねえし壊れねえよ!!


───何者だ餓鬼!」




さっきまでの面倒そうな顔ではなく鋭い目つきで私は睨まれた。
しかし私は正反対に清々しい笑顔で言ってのけた。



『おまえと同じ』

「……………はあ?…!」







3時間後───────────




『白蘭〜ただいま帰りました!』



「おかえ……………何してたの?ついでにそれ」
白蘭がものすごく微妙な顔をして今々帰った名前を凝視した。
そりゃ私が血が所々だがつけて帰ってきたらまあ、そうなるでし(ry



『これ?高級な肉なんです!半殺……親切な方達にもらったんです。あーお腹すいた☆早く食べましょう!』




「そうだね♪
(……半殺しにした奴らから脅して貰ってきたってところかな…見かけによらず怖いもんね、名前チャンは)」

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