(エロなので18歳未満の方は閲覧をご遠慮ください)





















 
変な気分になってきちゃった。


シンジにセーラー服を着せると彼は女にしか見えず、これは売れるぜと舌を巻いたのはケンスケだ。黒髪の長いカツラは顔を包み込み、うっすら上気した頬と見事なコントラストを作る。ケンスケは夢中でシャッターを切った。何枚も、何枚も。
シンジは従順で、赤いスカーフを解いて見せろというと慣れない構造にもたつきながらゆっくりと外し、フラッシュの焚かれるカメラのレンズにはにかむ少女の演技もした。時折もれる蜜のような甘さの息が夕暮れの体育倉庫の空気に満ちる。
「見てるだけで楽しい?」
「楽しいよ」
実際ケンスケはズボンの前を突っ張らかせながらも、そのじれったさを楽しんでいた。少女になったシンジは不満げに黒い髪をかきあげた。匂いたつような色気を青白い首筋からこぼし、小さく小首を傾げる。
「じゃ、一人でしていい?」

ケンスケは妥協を許さない。下着も薄いサテンの女物で、捲り上げたスカートの下先走りにうっすらと濃淡が出来ていた。シンジは体操用のざらついたマットに腰を下ろし、小さな下着に隠れるそこを見せ付けるように突き出す。
「こんなとこも撮るの。どうせ売れないのに」
「個人的コレクションだよ」
太もものうえには紺のプリーツが散らされて、一部は腹に届くまでにまくりあげられている。シンジは自分の足の間に手を伸ばし、震えた。もうこんなに熱い。
「あっ」
サテンの上からそろそろと指を這わせた。熱くて硬い、まだ未発達の細い幹を撫でる。じわじわと染みが広がり、内股に玉のような汗が浮き、肌の合間に落ちる。
「なあ、どうせなら、実況してくれよ」
いつのまにかハンディカムに持ち替えたケンスケが笑った。シンジも潤んだ目で笑い返す。
「あ、あの。ぼ、ぼく、ケンスケの前で、やらしいこと、してます。ぼくは、ぁ、おとこ、なのに、女の子の格好して、こんな変なこと」
「変なこと?」
「じ、自分で、いじってます」
シンジは食い込む下着のゴムをずらし、立ち上がった竿に指を絡ませる。大きく膨らんだそれのピンク色の先っぽから透明な液がだらだらと垂れていた。
「は、あ、はぁ」
「どこがいいの?」
「あ、両手で握って、しゅっしゅってやると、きもちい」
「先っぽは? 先っぽぐりぐりしてよ」
言われるままに、シンジは指を押し当てる。
「ふぁ、あああっ……」
「もっと強く」
「あ、やぁ! いぅっ、いいああっ!」
「さっきとどっちが気持ちいい?」
「こっ、ち、こっちの!」
「じゃあ最初からすればいいのに。シンジ、オナニー下手だよな。手伝ってやるよ」
ケンスケはスニーカーを脱いで、靴下に包まれた爪先でシンジの局部を擦り上げた。
「あぁ……っ」
「濡れてるなー。もういきそうなんじゃないか?」
「ケ、ケンスケっ、ぁひ、い、いたいよっ」
「痛いのがいいんじゃん、お前」
「あ、あっ、いゃっ」
ケンスケの足の下、シンジは陸に上がった魚のように跳ね回って涙を流す。膨らんだものがきゅっと縮みかけたところでケンスケは足を離し、身を屈めて足の間に口を近付けた。
「シーンジ」
ふうと息を吹き付ける。一瞬の温かな感触にシンジの背中がぞくぞくと震える。
「う……」
「何して欲し?」
「……舐めて」
「どんな風に?」
「く、くわえて。べちょべちょにして。下から舐め上げて。先っぽ舌でこすって。そしたら僕も……」
ちろりと出した舌で空中を舐め上げる真似をする。ケンスケは苦笑して、要望どおりに細い陰茎に唇を這わせた。



2012 2 15


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