さよならに君の名をつけよう
隠した真実が首を絞める
蜜柑色した夏の陽射し
金色のさかな
群れる雲
さよならは、また来年の夏にでも
消える理由
遮る果実
空想に空想を重ね
一つ、一つ、嘘に変える
強がりばかりが空回り
夏色の風で膨らむ心臓
鱗を剥がして
空虚を啄む
愛してるが泣きそうで
僕は、そっと、髪を切る
君はまだそこに居て
何も言わずに微笑んで
どれが嘘かもわからなくて
ただ立ち尽くす
去年の夏はまだ終わらずに
さよならだけが泣いていて
僕はまた、君に愛を見る
悲しくなって俯いた
君がどうしたら幸せになるのかと
逆さにしても落ちる事はなくて
掌に乗るサイズの幸せ
息を吹き返す月の瞳
さようならハンカチーフ
指を絡めて、夢を繋げて
全てをたいらげた神様
来世があるなら
そんなに嫌なら腹ぐらい刺して行けよ
明日の風で心が乱れる
僕の知らない所で笑わないで
忘れてしまった輝く日
涙止まんないの
僕が欲しいのはそれじゃない
傷口をなぞる赤い指先
明日生きてるかもわからない
甘い考えと言われても
言葉で刺す
瑠璃色が零れた
揺らめく縹色
愛したい薔薇色
高下駄に猩々緋
金赤に霞む
綺麗に舐め取って
もはや手遅れで
綺麗に切り取る君の記憶
そうやって自分だけ逃げるんだ
リモートコントロール出来るよ
時計の針に切断された
今日も明日も愛されたい
涙を止めることができない私の手
あなたが思う程強くない
涙が降る夜
夢を舐める舌
ここにあったはずの温度
噛み合わせが悪いみたい
雨に流されて春は終り
紫陽花と共に枯れる
積み重ねた妄執を孕む
あの夏の日の空はあまりにも高くて
キスで洗い流す
声を漏らせば溢れてしまう
忘れた言葉
消えた呼吸
綺麗なものがいいわ
人魚姫の涙と私の恋
海底でひとり歌う真珠姫
貴女が泡になるのなら、
眠り姫と夢の中でワルツを
恋しさに眠る
その指の痛みすら飲み込んで
あなただけにかけた魔法よ
曇りの日は一日中夜のようで
金木犀が香る頃、迎えに行きます。
ひとりで泣いても良いけど、


 
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