ドキンドキン

五月蝿い五月蝿い心の音

だけども何故か心地良い



愛しいだけの心音



俺は今日従業員に告白する

三十路半ばのおっさんが何言ってんの?とか言わないで…此れでも結構悩んだ方、悩んだ結果告白すると言う方向に、だって悔いは残したくねぇじゃん?

相手は誰だって?だから従業員って言ってんじゃねぇか
あっ神楽じゃ無いからね?勝手に銀さんをロリコンにしないでね

そう、相手はあの駄眼鏡、志村新八

何かしんねーけど惚れた、真っ直ぐな目とか、ビビりだけど勇気有るところとか、あれ?矛盾しってか

まぁ具体的に言えば柳生の時とか紅桜の時とか、大切なもん護るためなら自分捨てる彼奴に惚れた
可愛いのもあっけど(笑)

もうすぐ神楽が出て行く時間、出て行った後は二人切りになっから其処が狙いどころ

告白するってなって分かった事が有る、俺って結構ビビり

断られたらどうしようとか、引かれたらどうしようとか、我ながら女々しいと思う



神楽が出て行って二人になる

「新八」

呼ぶとこっち向いて「何ですか?」って

―――可愛いなコノヤロー

今言わなきゃ何時言うんだ
此処が男の見せどころってもんだろ

「話したい事が有る」

「え、何ですか改まって、怖いんですけど、」

俺の前に座る新八、俺ヤバい何か緊張する滅茶苦茶緊張する、女子高生か俺は

そして

「好きだ」

俺にはこの一言しか出て来なかった
ロマンチックな事なんか言えやしない

すると新八の顔がみるみる内に赤くなってく

そして返事は

「僕もです////」

その後はもう舞い上がっちゃって何にも覚えてねぇけど

覚えてると言うと
YESって言われた時、俺は新八を抱き締めた、そん時に心臓バクバク鳴ってて新八に聞こえてたらどうしよう、とか思っておさまれおさまれって思ってても一向におさまってくれなくて

そしたら新八が

「今僕、心臓破裂しそうな程バクバクしてます」

それ聞いてやっぱおさまるなって思った
だって新八と何か共有してるっぽいから
そんでもっとギューって抱き締めたら新八の顔もっと赤くなってその顔見たら俺の心臓バクバクどころかどくどくいってっし
でもこのどくどくも新八がなってるって思ったら

一生おさまらなくて良いって思った

今はこんな五月蝿い音さえも




愛おしい




FIN


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