過ぎた春が笑う



世界が枯れても君が好き

左手あるいは右手を

過ぎた春が笑う

トワトハ

暴君の恋

窓際に瓶を飾る

うつろなものだ

焼けるように、冷たい

ブリキの王様

檸檬を並べた三時

微笑った水のようでした

神様の愛は誰のもの

誰にも見えない川をゆく

三月の羽

けれど私は貴方の願う愛で在るのだ

夜からお逃げ

罪のない王子なんていないものさ





- 11 -


[*前] | [次#]
ページ:




「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -