長文十題
愛していたよと過ぎた話を交わすために払った犠牲は数知れず
君の手は汚れなく透明すぎてきっと僕を掴むことができない
エンターテイメントとしての初恋は如何でしたか
老いても薔薇を頂戴という、それが彼女の最初で最後の告白
誰にも踏まれない雪に生まれ変われるならそれもいい
シーソーゲームもジグソーパズルも投げ出して手を繋ぐだけの遊び
この感情が堕落したら拾って握って潰して、そんな恋
健やかなるときより先に病めるときをうたうのはなぜ
ヒーローショウは曇天を笑わせることができるのか
約束だらけのこの部屋で僕は徐々に周波数を高めてゆきます
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