短編 | ナノ
▼砂月

※砂月のいる公園のベンチに座るお話



「………」

「………」

「………」

「………」

「…何だテメェさっきからジロジロ見やがって」

「あああああごめんなさいお隣いいですか私もう足が疲れて棒のようなんですごめんなさい」

「うるせー。座りたいなら座れ。だが俺の邪魔はするな」

「(何この人こわい)」

「…………」

「(何書いてるんだろ………うおお!何これ超すげえ!)」

「…………」

「(え、なにこれ楽譜?楽譜書いてるの?やべえ!え、ちょ、まっ………ええええ)」

「(なんだこいつ)」

「あの、」

「あ゙あ?」

「ヒィッ…」

「何か用があるならさっさと言え」

「あああの、ご自分で作曲してるんですか?」

「ああ」

「マジでっ?すっげえええ!頭の中で出来ちゃうんですか?」

「ああ」

「私は打ち込みでやってるから頭の中で出来る人本当に尊敬するわあ」

「ああ、パソコンか」

「そうなんですパソコンなんですー!暇なときによくやるんですよー!上手くないけど!」

「作曲に上手いも下手もあるか」

「ええええ、でも盛り上がりとか中途半端になっちゃったり全体のバランスがとれなくなっちゃったりしません?」

「しねえ」

「うっそぉ!もしかして天才ですか!あ、もしかして早乙女学園に通ってたりする?」

「俺は通ってねえ」

「多分そこだと…………あれ、名前何だっけ」

「四ノ宮砂月」

「かっちょいいな。んで、そこだと砂月くんの才能を発揮出来ると思うよ!」

「いい」

「まあ無理にとは言わないけどねー。そういえば砂月くんは甘いもの好き?」

「嫌い」

「ケチャップとかは?」

「食える」

「ちょっと待っててね!」

「…………」



〜数分後〜



「はい、ホットドッグ」

「?」

「あげる!美味しいよ!あ、クレープの方が良かったりした?」

「いや、いい。ありがとう」

「おお!砂月くんがお礼を言った!」

「テメェ俺を何だと思ってやがる」

「ヒィ、ごめんなさいごめんなさい」

「ふん、まあいい(ムシャア)」

「(かわいい)」

「あ、テメェクリームついてんぞ」

「うそ、どこ」

「右、もうちょい上………だああ!俺がとってやる」

「ちょ、近い近い近い!」

「あ?意識してんのか?(ニヤァ)」

「110、110…」

「おいこらテメェふざけんな」

「襲われるー!いやあー!」

「よし、犯す」

「ちょ、早まるなやめ…アッー!」



20110830

嵐のようだ



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