短編 | ナノ
▼御曹司組

「…あー、なんか米食いてえ」

「名前、言葉遣いがなっていないぞ」

「でも俺も今米食べたい気分」

「やっぱレンもそう?なんかさ、パンとかぱさぱさしたやつじゃなくてお米のあの感じ!」

「わかる!あの、あの感じ!」

「………」

「どっかにお米持ってそうな御曹司いないかなー(チラッ)」

「部屋まで畳のお米持ってそうな御曹司いないかなー(チラッ)」

「…食堂に行けばいいだろう」

「いーやーあー」

「聖川のお米が食べたいー」

「あ、そうだ。マサヤンおにぎりつくってよ」

「何故だ。そこからどうしてこうなった」

「良いね、聖川おにぎりつくってよ」

「お前らあつかましいな」

「もう私おにぎりの口になってるんだけど」

「俺も。今はおにぎりしか食べれない」

「おにぎりの口って何だ。自分でつくれ」

「マサヤンの手作りおにぎり食べたい」

「(ドキッ)」

「ねえ今のどこにときめく要素あったの?」

「ばばば馬鹿者。ときめいてなどいない…!」

「噛みまくりんぐじゃん」

「レンが噛みまくりんぐとか言うの気持ち悪い」

「胃袋キャラは黙ってろ」

「こう見えて偏食だから」

「余計ダメじゃん」


「 偏食だと? 」


「「えっ」」

「いかん、食生活はきちんとするべきだ。今日から名前の食生活は俺が見る」

「えっ、えっ」

「これから食べたものはカロリーをメモして俺に報告しろ」

「ダイエットかよ」

「そこ、黙れ。良いな?名前」

「やだ」

「 良 い な ? 」

「オッケー、任せろマサヤン」

「変わり身はえーな」



20110830

家庭的(?)な聖川さん



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